婚約パーティのススメ

婚約パーティのススメ

婚約パーティとは

結婚の約束を交わした喜びを、大切な人々と分かち合うお祝いの集まり、それが婚約パーティーです。欧米では、婚約指輪を渡した後に、結婚式に向けての準備を始める前に、親しい友人や家族を招いて盛大に行われています。日本では、以前はあまり馴染みがありませんでしたが、近年は、格式張らない結婚式の増加に伴い、婚約パーティーを開く人も増えてきました。

婚約パーティーは、堅苦しい場ではなく、くつろいだ雰囲気の中で親睦を深める場として考えられています。結婚式とは異なり、招待客の人数や服装、会場の形式などに決まりはありません。親しい友人や家族だけで、自宅やレストランなどで、小さなパーティーを開くのも良いでしょう。また、結婚式の招待客とは違う人たちを呼ぶこともできます。会社の同僚や趣味の仲間など、結婚式には招待できないけれど、結婚の報告と喜びを伝えたい人々を招く良い機会となるでしょう。

婚約パーティーを開く時期は、特に決まりはありませんが、一般的には、結婚式の３ヶ月から半年前くらいに行うことが多いようです。結婚式の準備で忙しい時期ではありますが、大切な人々と楽しいひとときを過ごすことで、準備の疲れを癒やし、新たな活力を得る機会にもなります。また、両家の家族や親族が初めて顔を合わせる場として、婚約パーティーを利用するのも良いでしょう。お互いの家族の雰囲気を知ることで、今後の結婚式準備や結婚生活も円滑に進めることができます。

婚約パーティーは、これから始まる結婚生活への期待を膨らませ、喜びを分かち合う大切な機会です。形式や規模にとらわれず、自分たちらしい方法で、大切な人々との絆を深める、素敵なパーティーを企画してみてはいかがでしょうか。

パーティの進め方

婚約を祝うお披露目の会は、堅苦しいものではなく、自由に楽しく行うことができます。格式張った会場を借りる必要はなく、馴染みのある食堂や喫茶店を貸し切って行うのも良いですし、自宅で親しい人たちと集まるような気軽な催しとするのも良いでしょう。参加者同士がより親しく語り合えるように、席を決めずに自由に動けるようにするのも良いでしょう。

会の内容としては、まずは二人の結婚の報告をすることが大切です。その後は、軽い食事や飲み物を楽しみながら、参加者とゆっくり語り合う時間を取りましょう。場を盛り上げるために、簡単な遊びを取り入れるのもおすすめです。結婚式の準備について話し合ったり、これまでの思い出の写真をみんなで見たり、あるいは、結婚式でやりたいことを参加者に尋ねてみるのも良いでしょう。

何よりも大切なのは、参加者全員が楽しい時間を過ごせるように、くつろいだ雰囲気を作ることです。新郎新婦が、日ごろの感謝の気持ちを伝える場としても、婚約を祝うお披露目の会は、またとない機会と言えるでしょう。

例えば、二人の出会いのきっかけや、結婚を決めた理由などを、改めてみんなに話すのも良い思い出になります。また、参加者一人ひとりに、感謝の言葉を伝える時間を設けると、より気持ちが伝わるでしょう。背景に二人の思い出の写真を映し出したり、思い出の曲を流したりするなど、雰囲気作りにも工夫してみましょう。

服装も、会場の雰囲気に合わせて自由に選んで構いません。かしこまった服装である必要はありません。新郎新婦らしい服装で、自分たちらしさを表現するのも良いでしょう。参加者にも、服装の指定をする場合には、事前に伝えておくと親切です。

最後に、この会を開くにあたって、誰に手伝ってもらったか、どんな人に来てもらいたいかなど、しっかりと考えて準備を進めましょう。心を込めて準備することで、より思い出深い会となるでしょう。

服装について

婚約を祝うお披露目の席、服装選びは大切な要素の一つです。主催する側も招かれる側も、場にふさわしい装いを心がけ、喜びを分かち合えるようにしたいものです。

まず、主催する側は、会場の雰囲気やパーティの形式に合わせて服装を選ぶことが重要です。格式高い料理屋やホテルの一室を借りて行う場合は、華やかな場に似合う、ある程度きちんとした服装を選びましょう。女性であれば、華やかな色のワンピースや上品なスーツなどがおすすめです。男性であれば、スーツにネクタイを締めれば間違いありません。落ち着いた雰囲気の中にも祝いの席にふさわしい華やかさを演出しましょう。

一方、こぢんまりとした料理屋や自宅で、親しい人たちだけで行う場合は、もう少し肩の力を抜いた服装でも構いません。普段着に近い服装で、リラックスした雰囲気を楽しむのも良いでしょう。ただし、あまりにもラフすぎる服装は避け、清潔感のある装いを心がけることが大切です。

招待される側は、主催者からの案内をよく確認し、ドレスコードが指定されている場合はそれに従いましょう。もし、特に指定がない場合は、パーティの雰囲気に合わせた服装を選ぶと良いでしょう。華やかな色の服装は、お祝いの気持ちを表現するのにぴったりです。落ち着いた色合いの服装を選ぶ場合は、アクセサリーや小物で華やかさをプラスするのも良いでしょう。

主催する側は、招待状にドレスコードを記載しておくと、招かれる側の負担を軽減することができます。「平服でお越しください」といった一言を添えるだけでも、服装選びの参考になります。「華やかな服装で」や「フォーマルな服装で」など、具体的に指示を出すのも良いでしょう。服装について疑問があれば、事前に主催者に確認しておくと安心です。服装のマナーを守り、お互いに気持ちよく過ごせるように配慮することが大切です。

招待客について

結婚の喜びを分かち合いたい大切な人たちへ、結婚の報告を兼ねてお披露目をする機会として、誰を招待するかは重要なポイントです。人生の門出を祝福してくれる人たちに囲まれ、感謝の気持ちを伝える場となるよう、本当に大切な人たちを選びましょう。

一般的には、家族や親しい友人、職場の仲間など、日頃からお世話になっている方々を招待します。結婚式に招待する方々とは異なるメンバーを呼ぶことも可能です。例えば、結婚式は遠方で参加が難しい方や、様々な事情で結婚式には招待できないけれど、結婚の報告はしておきたいという方がいる場合、結婚報告のための会を別途設けるのも良いでしょう。

招待する人数は、会場の規模や費用に合わせて調整することが大切です。大勢で賑やかに祝いたい場合は、多くの仲間を招待し、盛大な宴を催すのも良いでしょう。反対に、少人数で温かい雰囲気の中でゆっくりと過ごしたい場合は、親しい友人や家族など、本当に大切な人たちだけを招待するのも良いでしょう。それぞれの希望に合ったスタイルで、結婚の喜びを分かち合うことが大切です。

結婚報告の会への招待状は、結婚式の招待状とは異なり、程よく砕けた雰囲気で作成すると良いでしょう。会の日時や場所、服装の目安などを記載し、出欠の確認ができるようにしておきましょう。最近では、インターネット上で簡単に作成できるサービスもあるので、活用してみるのも一つの方法です。

結婚の報告は、人生における大きな節目です。誰に、どのように報告するかを丁寧に考え、感謝の気持ちを伝えることで、より温かく思い出深いものとなるでしょう。

パーティを開く時期

婚約を祝うお食事会、いわゆる婚約パーティを開くのに、特に決まった時期はありません。お二人が婚約指輪を交換し、これから結婚式に向けて準備を始めようか、というタイミングで開くのが一般的です。大体、結婚式のおよそ３ヶ月から半年ほど前が良いでしょう。本格的な結婚式の準備が始まると何かと忙しくなりますので、その前に親しい人たちとゆっくりお祝いする時間を作るのがおすすめです。

具体的な時期は、お二人のご都合はもちろん、招待する方々の都合も考えて決めましょう。例えば、気候の良い春や秋、あるいは参加しやすいように連休を利用するのも良い考えです。結婚式の準備を進める中で、招待客の出欠の確認をする際に、併せて婚約パーティの日程についても相談してみるのも良いでしょう。

また、結婚式全体の雰囲気やテーマに合わせ、婚約パーティの内容や時期を決めるのもおすすめです。例えば、ガーデンウェディングを考えているなら、春に屋外でガーデンパーティを開くのも素敵です。あるいは、結婚式のテーマカラーを婚約パーティの飾り付けに取り入れるのも、統一感が出て良いでしょう。

もし結婚式の準備期間が短い場合や、都合が合わない場合は、婚約パーティを省略することもできます。必ずしも行わなければならないものではありませんので、お二人の状況に合わせて無理のないように計画しましょう。大切なのは、お二人と周りの人たちが楽しくお祝いの時間を共有することです。形式にとらわれ過ぎず、お二人らしい温かい会にしましょう。

費用について

結婚にまつわるお祝いの場には、何かと費用がかかります。特に、婚約を祝う席を設ける場合には、その内容や規模によって金額が大きく変わってきます。

格式張った場として、例えば料亭やホテルの一室などを借りて行う場合には、料理や飲み物だけでなく会場の使用料なども必要です。場所代に加えて、人数が増えるほど料理や飲み物の費用もかさみますので、招待客の人数を決めることは費用の面でも重要です。

一方、親しい身内だけで行う、こじんまりとしたお祝いの席であれば、自宅で行うのも一つの方法です。自宅であれば会場費はかかりませんが、料理や飲み物、飾り付けなどは自分たちで用意する必要があります。手作りすることで費用を抑えることもできますが、準備の手間を考えると、仕出しを利用するなど、ある程度の費用を見込んでおく必要があります。

招待客から会費をいただく場合もありますが、一般的には主催者である新郎新婦側が費用を負担することが多いようです。どちらの場合でも、事前に予算を決めておくことが大切です。

婚約パーティは結婚式の準備段階におけるイベントの一つです。結婚式の費用も考慮しながら、無理のない範囲で予算を組みましょう。例えば、費用を抑えたいのであれば、自宅でそれぞれが料理を持ち寄る形式にする、招待客に飲み物を持ち寄ってもらう、手作りで飾り付けをするなど、工夫次第で費用を抑えることができます。

祝いの席は、お祝いする気持ちと感謝の気持ちを伝える場です。費用面にとらわれすぎず、温かい雰囲気の中で思い出に残るひとときを過ごすことが大切です。