サムシングフォー:幸せを願う結婚式のおまじない

サムシングフォー:幸せを願う結婚式のおまじない

ウェディングの質問

先生、「サムシングフォー」って、結婚式で花嫁さんが身につけるといいって言うけど、あれって何のためにあるんですか?

ブライダル研究家

いい質問だね。「サムシングフォー」は、ヨーロッパの古い言い伝えに基づいていて、花嫁が結婚式で「古いもの」「新しいもの」「借りたもの」「青いもの」の4つのものを身につけると幸せになれるとされているんだよ。

ウェディングの質問

へえ、そうなんですか。それぞれ何か意味があるんですか?

ブライダル研究家

そうだよ。例えば「古いもの」は祖先とのつながり、「新しいもの」は未来への希望、「借りたもの」は友人や家族の支え、「青いもの」は聖母マリアのシンボルであり、純潔や誠実を表しているんだ。

サムシングフォーとは。

結婚の儀式において、西洋では『サムシングフォー』と呼ばれる言い伝えがあります。これは、花嫁が四つのものを身につけると幸せになれるというものです。具体的には、『何か古いもの』『何か新しいもの』『何か借りたもの』『何か青いもの』の四つです。これらを結婚式で身につけることで、幸せな結婚生活を送ることができるとされています。

サムシングフォーとは

サムシングフォーとは

「サムシングフォー」とは、ヨーロッパから伝わってきた結婚式の言い伝えで、花嫁が結婚式で特定の四つの品を身に着けることで、幸せな結婚生活が送れると信じられています。古くからの言い伝えに基づき、「何か古いもの」「何か新しいもの」「何か借りたもの」「何か青いもの」この四つの品を身につけると、縁起が良いとされています。

「何か古いもの」は、家族や友人など、すでに幸せな結婚生活を送っている人から譲り受けたものが良いでしょう。祖母の結婚指輪や母のヴェールなど、過去の世代との繋がりを象徴し、その幸せにあやかるという意味が込められています。

「何か新しいもの」は、未来への希望や新たな門出への期待を象徴しています。真新しいウェディングドレスやアクセサリーなどが一般的ですが、これから始まる二人の人生を表すものなら何でも構いません。

「何か借りたもの」は、幸せな結婚生活を送っている人から借りたもので、その人の幸せを分けてもらうという意味があります。ハンカチやアクセサリーなど、身近な人の幸せにあやかり、自分も幸せになるという願いが込められています。

「何か青いもの」は、聖母マリアのシンボルカラーである青を身につけ、純潔や誠実を表すと言われています。青いリボンやアクセサリー、青い花などを身につけるのが一般的です。

これらの四つの品は、必ずしも目立つように身につける必要はありません。例えば、青いリボンをドレスの内側に縫い込んだり、ハンカチをバッグに忍ばせたりするなど、さりげなく取り入れることもできます。大切なのは、それぞれの意味を理解し、幸せな結婚生活への願いを込めて身につけることです。サムシングフォーは、単なる迷信ではなく、花嫁の気持ちを高め、結婚式という特別な日をより一層輝かせる、素敵な伝統と言えるでしょう。

サムシング 意味
何か古いもの 過去の世代との繋がりを象徴し、その幸せにあやかる 祖母の結婚指輪、母のヴェール
何か新しいもの 未来への希望や新たな門出への期待を象徴 ウェディングドレス、アクセサリー
何か借りたもの 幸せな結婚生活を送っている人から幸せを分けてもらう ハンカチ、アクセサリー
何か青いもの 純潔や誠実を表す(聖母マリアのシンボルカラー) 青いリボン、アクセサリー、青い花

伝統の由来

伝統の由来

結婚式には、古くから伝わる様々な言い伝えがあります。その中でも「何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、そして六ペンス銀貨を靴の中に入れて」というサムシングフォー(サムシングオールド、サムシングニュー、サムシングボロウ、サムシングブルー、アンド ア シックスペンス イン ハーシュー)の言い伝えは、特に有名です。この風習は、19世紀のイギリス、ヴィクトリア女王の時代にまで遡ります。当時のイギリスでは、子供たちに歌い継がれてきたマザーグースの歌の中に、このサムシングフォーが登場します。歌は、結婚する娘の幸せを願う家族や友人たちの温かい気持ちを表したものでした。

それぞれの品物には、特別な意味が込められています。「何か古いもの」は、家族との繋がりや過去の思い出を大切にするという意味が込められています。祖母の結婚指輪や母の形見のアクセサリーなどを身につけることで、これまで支えてくれた家族への感謝の気持ちを表し、未来への力に変えると信じられています。「何か新しいもの」は、新しい人生への希望や未来への期待を象徴しています。真新しいウェディングドレスやアクセサリーを身につけることで、明るい未来への第一歩を踏み出す喜びを表します。「何か借りたもの」は、幸せな結婚生活を送っている友人や家族から幸せのおすそ分けをもらうという意味が込められています。幸せな結婚を送っている人のハンカチやアクセサリーなどを借りることで、その人の幸せにあやかろうという願いが込められています。「何か青いもの」は、聖母マリアのシンボルカラーである青色に由来し、純潔や誠実、貞節を表すとされています。青いリボンや青いアクセサリーなどを身につけることで、花嫁の清らかさを表し、幸せを願うという意味が込められています。そして、「六ペンス銀貨を靴の中に入れて」は、経済的な安定や繁栄を願うという意味が込められています。

時代とともに歌の内容や解釈は少しずつ変化してきましたが、サムシングフォーの伝統は現代にも受け継がれ、世界中で愛される結婚式の風習となっています。花嫁がこれらのアイテムを身につけることで、過去との繋がりを大切にしつつ、未来への希望を胸に、新しい人生へと踏み出す勇気を得ることができると信じられています。まさに、サムシングフォーは、花嫁の幸せを願う人々の温かい想いが込められた、時代を超えて愛される伝統なのです。

アイテム 意味
何か古いもの (Something Old) 家族との繋がりや過去の思い出を大切にする。祖母の結婚指輪や母の形見のアクセサリーなど。
何か新しいもの (Something New) 新しい人生への希望や未来への期待。真新しいウェディングドレスやアクセサリーなど。
何か借りたもの (Something Borrowed) 幸せな結婚生活を送っている友人や家族から幸せのおすそ分けをもらう。幸せな人のハンカチやアクセサリーなど。
何か青いもの (Something Blue) 純潔や誠実、貞節。聖母マリアのシンボルカラーである青に由来。青いリボンや青いアクセサリーなど。
六ペンス銀貨 (A Sixpence in her Shoe) 経済的な安定や繁栄。

古いもの:過去とのつながり

古いもの:過去とのつながり

「何か古いもの」とは、結婚式で花嫁が身につける古くから伝わる品物のことです。これは、単なる古い品物という意味ではなく、花嫁の過去とのつながり、そして祖先や家族との継続性を象徴する大切な意味を持っています。

具体的には、どのような品物を選ぶのでしょうか。よく選ばれるのは、母親や祖母から譲り受けたアクセサリー、ベール、ドレスの一部などです。これらの品物は、世代を超えて受け継がれてきた家族の歴史や伝統を体現しています。そして、新しい家族を築く花嫁を守り導く力があると信じられています。

代々受け継がれてきた品を身につけることで、花嫁は家族の愛と祝福を肌で感じることができるでしょう。そして、新たな人生への門出に対する自信を持つことができるはずです。また、古いものには、過去の経験や思い出を大切にし、未来へとつなげていくという意味も込められています。

例えば、祖母から譲り受けた真珠のネックレスを身につけることで、祖母との思い出が蘇り、温かい気持ちで式に臨むことができるでしょう。また、母が結婚式で着用したベールを身につけることで、母が新たな家庭を築いた時の喜びや苦労を想像し、自分も幸せな家庭を築こうという決意を新たにすることができるかもしれません。

このように、「何か古いもの」は、単なる伝統的な慣習ではなく、花嫁の心を支え、未来への希望を与える大切な役割を担っているのです。古くから伝わる品物に込められた家族の愛や歴史に触れることで、結婚式という特別な日がより一層感動的で意義深いものになるでしょう。

何か古いもの 意味 具体例
花嫁が結婚式で身につける古くから伝わる品物 過去とのつながり、祖先や家族との継続性を象徴
家族の歴史や伝統を体現
花嫁を守り導く力
過去の経験や思い出を大切にし、未来へとつなげていく
花嫁の心を支え、未来への希望を与える
母親や祖母から譲り受けたアクセサリー、ベール、ドレスの一部
祖母から譲り受けた真珠のネックレス
母が結婚式で着用したベール

新しいもの:未来への希望

新しいもの:未来への希望

「何か新しいもの」とは、結婚の際に花嫁が身に付けるものの中で、特に新しく用意されたものを指します。これは、古いしきたりや過去の出来事を一旦リセットし、夫婦として歩む新しい人生への希望や未来への明るい展望を象徴しています。

代表的なものとしては、真っ白なウェディングドレスや輝く結婚指輪、華やかなアクセサリーなどが挙げられます。ウェディングドレスは、その白さが純粋さと新しい門出を表し、これから始まる人生の幸せを予感させます。結婚指輪は、夫婦の永遠の愛と絆を象徴するものであり、これから共に人生を歩む決意を表す大切な品です。アクセサリーは、花嫁の美しさをより一層引き立て、新たな人生への期待感を高めます。

これらの新しいものを身に付けることで、花嫁は希望に満ちた気持ちで未来へと歩みを進めることができます。新しいものに触れることで、過去のしがらみを断ち切り、心機一転して新たなスタートを切るという意味も込められています。まるで白紙のキャンバスに美しい絵を描くように、夫婦二人で力を合わせ、希望に満ちた未来を築いていくのです。

「何か新しいもの」は、単なる新しい品物ではなく、未来への希望と決意を込めた、花嫁にとって特別な意味を持つものなのです。これから始まる夫婦生活への期待と喜び、そして未来への希望を胸に、花嫁は輝かしい未来へと進んでいきます。周りの人々も、新しい人生を歩み始める二人を祝福し、温かく見守ることでしょう。

何か新しいもの 意味 代表的なもの
結婚の際に花嫁が身に付ける新しいもの 古いしきたりや過去の出来事をリセットし、夫婦として歩む新しい人生への希望や未来への明るい展望を象徴 ウェディングドレス、結婚指輪、アクセサリー
ウェディングドレス 純粋さと新しい門出を表し、これから始まる人生の幸せを予感させる
結婚指輪 夫婦の永遠の愛と絆を象徴し、これから共に人生を歩む決意を表す
アクセサリー 花嫁の美しさをより一層引き立て、新たな人生への期待感を高める

借りたもの:幸せのお守り

借りたもの:幸せのお守り

「何か借りたもの」とは、結婚の儀式において、既に幸せな夫婦生活を送っている親しい人から借りた品物のことです。これは西洋の結婚における伝統的な慣習「サムシングフォー」の一つで、幸せのお守りとして、花嫁が身に付けるものです。

この慣習には、既に築かれた幸せな家庭の幸運にあやかり、自分もまた同じように幸せな家庭を築きたいという願いが込められています。幸せな結婚生活を送る人から、その幸運を分けてもらうことで、これから始まる夫婦生活を円滑に進め、末永く幸せに過ごせると信じられています。

借りる品物としては、ハンカチやアクセサリー、ベールなどが一般的です。特に真珠のアクセサリーは涙の象徴とされ、将来の悲しみや困難を乗り越える力を与えてくれると信じられています。また、ベールは花嫁を邪悪なものから守り、幸せへと導くとされています。これらの品物は、単なる装飾品ではなく、周りの人々からの祝福と愛情の象徴でもあります。

誰から何を借りるかは、花嫁にとって特別な意味を持つ大切な人から、その人の幸せを象徴するような品物を選ぶことが重要です。例えば、長年連れ添った祖父母から結婚指輪を借りたり、幸せな結婚生活を送る友人から愛用しているネックレスを借りたりすることで、その人たちの幸せな結婚生活にあやかれると信じられています。

「何か借りたもの」は、目には見えないけれど、確かに花嫁を支え、幸せへと導いてくれる力強いお守りです。周りの人々の愛情と祝福に包まれながら、新しい人生を歩み始める花嫁にとって、これは希望と勇気を与えてくれる大切な存在となることでしょう。

カテゴリ 説明
何か借りたものとは 幸せな夫婦から借りた品物。サムシングフォーの一つ。花嫁が身につける幸せのお守り。
目的 既に築かれた幸せな家庭にあやかり、自分も幸せな家庭を築く。幸運を分けてもらい、夫婦生活を円滑に進め、末永く幸せに過ごす。
一般的な品物 ハンカチ、アクセサリー、ベールなど。真珠のアクセサリーは涙の象徴で、困難を乗り越える力を与える。ベールは花嫁を邪悪なものから守り、幸せへと導く。
誰から何を借りる? 花嫁にとって特別な意味を持つ大切な人から、その人の幸せを象徴する品物を選ぶ。例:祖父母から結婚指輪、友人から愛用ネックレス
意味 目には見えないが、花嫁を支え、幸せへと導く力強いお守り。周りの人からの祝福と愛情の象徴。花嫁に希望と勇気を与える。

青いもの:純潔の象徴

青いもの:純潔の象徴

婚礼の儀式において「何か青いもの」を身につけるという言い伝えは、西洋から伝わってきたものです。これは「サムシングブルー」と呼ばれ、花嫁が持つべき4つのものの一つとされています。この「青」は、聖母マリアの象徴色であり、純真無垢な心、誠実さ、貞淑さを表すとされています。

古くからヨーロッパでは、青色は純粋さや誠実さを象徴する色として大切にされてきました。花嫁が青いものを身につけることで、その清らかで偽りのない心を表現し、これから始まる結婚生活への真摯な思いを表明するのです。青いリボンや宝石を飾った装飾品、靴下留めなどが選ばれることが多く、これらを目立たない場所に身につけることで、慎ましやかながらも強い決意を表すとされています。

サムシングブルーを身につけることは、結婚の誓いを改めて心に刻み、永遠の愛を誓うという意味も込められています。これから共に歩む人生において、変わらぬ愛情と誠実さを持ち続けることを誓う、大切な儀式の一つなのです。

加えて、青色は幸福を招く色としても知られています。青いものを身につけることで、花嫁に幸運が訪れ、幸せな結婚生活を送ることができると信じられています。このように、サムシングブルーは、単なる言い伝えではなく、花嫁の純粋な気持ちと未来への希望を表す、美しい伝統なのです。

サムシングブルー 意味 具体例
聖母マリアの象徴色 純真無垢な心、誠実さ、貞淑さを表す 青いリボン、宝石を飾った装飾品、靴下留め
青色の象徴 純粋さ、誠実さ、慎ましやかながらも強い決意
結婚の誓い 永遠の愛を誓う、変わらぬ愛情と誠実さを持ち続ける
幸福を招く色 花嫁に幸運が訪れ、幸せな結婚生活を送ることができる