結婚式後の引き上げ:知っておくべきこと
ウェディングの質問
先生、「引き上げ」って結婚式の後にすることですよね?具体的に何をするんですか?
ブライダル研究家
そうだね。結婚式が終わった後、花嫁さんが着ていた衣装やメイク、髪型などを元に戻す作業のことだよ。 ウェディングドレスを着ていた場合は、ドレスを脱いで普段着に着替える、メイクを落として髪型を元に戻す、といった作業をするんだ。和装の場合はもっと複雑で、着物やかつらを脱いだり片付けたりする作業が必要になるね。
ウェディングの質問
なるほど。じゃあ、自分でやってもいいんですか?
ブライダル研究家
ウェディングドレスの場合は自分でやっても問題ないよ。でも、和装の場合は専門的な知識や技術が必要になるから、プロにお願いすることが多いんだ。着物を傷つけずに脱いだり、かつらをきちんと片付けるのは難しいからね。ちなみに、この作業にかかる費用を引き上げ料っていうんだよ。
引き上げとは。
婚礼と披露宴にまつわる言葉「引き上げ」について説明します。花嫁が披露宴の後、婚礼衣装(和装の場合は着物、洋装の場合はドレス)を脱ぎ、化粧を落とし、髪型も普段通りに戻すことを「引き上げ」と言います。反対に、花嫁の身支度を整えることを「支度」と言います。和装の場合、着物を脱がせたり、かつらを整えたりするには専門的な知識と手間がかかるため、専門家に頼む必要があります。一方、ウェディングドレスの場合は、自分で元に戻しても問題ありません。この引き上げにかかる費用を「引き上げ料」と言います。
引き上げとは
結婚披露宴という華やかな祝いの場が終わり、参列客の姿も見送った後、花嫁にとって大切な儀式が待っています。それが「引き上げ」です。引き上げとは、文字通り「上げるもの(ここでは主に衣装や装飾品)を引き下げる」ことで、具体的には花嫁の婚礼衣装や髪型、化粧などを元に戻す一連の作業を指します。きらびやかなドレスや白無垢、色打掛といった特別な衣装を脱ぎ、普段着に着替えることで、花嫁は非日常から日常へと戻っていくのです。
引き上げの際には、介添え人や着付け師、美容師といった専門家が付き添い、丁寧に作業を進めていきます。長時間着用していた重たい衣装や、複雑に結い上げられた髪型を解くのは、花嫁にとって心身ともに解放される瞬間でもあります。華やかな化粧を落とし、素顔に戻っていく過程は、まるで夢のような一日を終え、現実へと帰っていく心の旅路のようです。この静かな時間は、花嫁が結婚式の感動や喜びを改めて噛み締め、これから始まる新たな人生への思いを馳せるための貴重なひとときと言えるでしょう。
引き上げは単なる衣装や化粧を元に戻す作業ではありません。それは、祝福に包まれた一日を締めくくり、夫婦としての新たな門出を迎えるための大切な儀式なのです。賑やかで華やかな披露宴とは対照的に、静かで穏やかなこの時間は、花嫁にとって忘れ得ぬ思い出の一つとなるでしょう。そして、引き上げを終えた花嫁は、晴れて新しい人生へと歩みを進めていくのです。
儀式 | 意味 | 内容 | 役割 |
---|---|---|---|
引き上げ | 結婚式後、花嫁の婚礼衣装や髪型、化粧などを元に戻す儀式。非日常から日常へ、祝福の一日を締めくくり新たな門出を迎えるための大切な時間。 | 婚礼衣装を脱ぎ普段着に着替え、髪型と化粧を落とす。介添え人、着付け師、美容師などが付き添い作業を行う。 | 花嫁が結婚式の感動を噛み締め、新たな人生への思いを馳せる貴重なひとときを提供する。 |
和装と洋装の違い
結婚衣装には大きく分けて和装と洋装があり、式後には衣装を脱ぐ「引き上げ」という作業があります。この引き上げの方法は、和装と洋装で大きく異なります。和装、特に白無垢や色打掛といった伝統的な衣装は、幾重にも重ね着をする複雑な構造となっています。帯の締め方や小物の使い方も独特で、多くの手順を踏んで着付けられます。そのため、引き上げには専門の知識と技術を持った着付け師の力が必要不可欠です。加えて、日本髪を結ったり、かんざしなどの繊細な装飾品を扱ったりする際には、細心の注意を払わなければなりません。乱暴に扱うと、衣装や装飾品を傷つけてしまう可能性があります。
一方、洋装、特にウエディングドレスは、和装に比べて着付けが簡素です。ドレスの種類にもよりますが、一人で着脱できるものもあります。そのため、引き上げも比較的簡単に行うことができ、場合によっては自分自身で脱ぐことも可能です。ただし、トレーンの長いドレスや装飾の多い複雑なデザインのドレスの場合は、介添え役などに手伝ってもらう方が安心でしょう。一人で無理に脱ごうとすると、ドレスを傷つけたり、転倒したりする危険性があります。
このように、和装と洋装では、引き上げの手順や難易度、必要な時間などが大きく異なります。結婚式のスケジュールを立てる際には、衣装の種類によって引き上げに必要な時間を見積もっておくことが重要です。また、和装の場合は着付け師の手配、洋装の場合は介添え役の有無などを事前に確認しておくことで、スムーズな引き上げ作業を行うことができます。落ち着いて式後の時間を過ごせるよう、事前の準備をしっかり行いましょう。
項目 | 和装 | 洋装 |
---|---|---|
衣装の種類 | 白無垢、色打掛など | ウエディングドレスなど |
着付けの複雑さ | 複雑(幾重にも重ね着、独特の帯の締め方と小物の使い方) | 簡素 |
引き上げの難易度 | 高い(専門の着付け師が必要) | 比較的簡単(場合によっては自分自身で可能) |
引き上げに必要な時間 | 長い | 短い |
引き上げ時の注意点 | 繊細な装飾品を扱うため細心の注意が必要 | トレーンの長いドレスや装飾の多いドレスは介添え役が必要 |
事前の準備 | 着付け師の手配 | 介添え役の有無の確認 |
引き上げにかかる費用
結婚式という晴れ舞台では、美しい花嫁姿で列席者の前に現れたいものです。衣装を着た後、式が終わるまで、そして式が終わった後も、着崩れしないように気を配る必要があります。特に和装の場合は、繊細な着付けが必要なため、「引き上げ」と呼ばれる着付けの調整作業が重要になってきます。
この引き上げには費用がかかり、一般的に「引き上げ料」と呼ばれています。引き上げ料は、着物の種類や着付け師の経験、技術によって大きく変わります。例えば、豪華な刺繍が施された着物や、高度な技術が必要な着付けの場合は、当然ながら費用も高くなります。また、着付け師の指名料や、会場までの出張費なども含まれる場合があります。
和装の場合、洋装に比べて着付けの手間がかかるため、引き上げ料も高くなる傾向があります。着物には様々な種類があり、それぞれに適した着付け方法があります。また、帯の結び方ひとつとっても、多種多様な種類があり、熟練した技術が必要です。さらに、かつらや日本髪を結っている場合は、その取り外しや解体作業なども含まれるため、さらに費用が加算されることもあります。
一方、洋装、特にウエディングドレスの場合は、自分で引き上げを行うことも可能です。その場合はもちろん費用はかかりません。もし、美容師に依頼する場合でも、和装に比べて比較的安価で済むことが多いです。ドレスは着物の様に複雑な構造ではないため、引き上げ作業も比較的容易だからです。
引き上げ料は、結婚式全体の費用にあらかじめ含まれている場合もあれば、別途請求される場合もあります。見積もりを取る際には、引き上げ料が含まれているかどうか、しっかりと確認しておきましょう。結婚式の費用は様々なものが積み重なって、最終的な金額が決まります。引き上げ料のような細かな費用も見落とさないように、しっかりと予算を立てて、素敵な結婚式を迎えましょう。
項目 | 和装 | 洋装 |
---|---|---|
引き上げの必要性 | 繊細な着付けのため重要 | 比較的容易、自身で可能 |
引き上げ料 | 着物種類、着付け師の経験・技術、指名料、出張費等により高額 | 安価、自身で可能なら無料 |
引き上げ料の算出根拠 | 着物の種類、帯の結び方、かつら・日本髪の有無等 | ドレスの構造がシンプル |
引き上げ料の支払い | 結婚式費用に含まれる場合と別途請求の場合あり | 結婚式費用に含まれる場合と別途請求の場合あり |
引き上げの場所
花嫁の支度を整える「引き上げ」は、結婚式の大切な始まりです。 どこで行うかによって、当日の流れや気持ちの持ちようも変わってきます。引き上げ場所は大きく分けて三つあります。一つ目は、結婚式場内の専用の控室や美容室です。多くの式場では、花嫁のために落ち着いた雰囲気の個室を用意しています。式場内なので移動の手間がなく、すぐに式に臨めるのが利点です。
二つ目は、式場以外の場所です。自宅やホテルなど、慣れ親しんだ空間でリラックスして準備を整えたいという方に選ばれています。美容師に依頼して出張してもらう形になりますが、場所によっては出張費用や交通費などの追加料金が発生することがあるので、事前に確認が必要です。式場までの移動時間もしっかり計算に入れておきましょう。
三つ目は、美容院です。行きつけの美容院で、普段担当してもらっている美容師に頼むと安心感があります。ただし、美容院から式場への移動手段と時間を確保しておくことが大切です。また、美容院によっては引き上げに対応していない場合もあるので、事前に相談しておきましょう。
どの場所を選ぶにしても、式場までの移動時間や費用、そして何より自分が一番リラックスできる場所かどうかをよく考えて決めましょう。落ち着いた環境でじっくりと身支度を整え、最高の状態で式に臨むことが、素晴らしい一日の始まりにつながります。ゆとりを持ったスケジュール管理も忘れずに行いましょう。
引き上げ場所 | メリット | デメリット | 注意点 |
---|---|---|---|
結婚式場内 | 移動の手間がなく、すぐに式に臨める。落ち着いた雰囲気の個室。 | – | – |
式場以外の場所(自宅・ホテルなど) | 慣れ親しんだ空間でリラックスして準備ができる。 | 出張費用や交通費などの追加料金が発生する可能性がある。式場までの移動時間が必要。 | 事前に費用と移動時間を確認。 |
美容院 | 行きつけの美容師に頼める安心感。 | 式場への移動手段と時間の確保が必要。引き上げに対応していない場合もある。 | 事前に引き上げ可能か確認。移動手段と時間を確保。 |
引き上げの時間
結婚式という特別な一日の終わりには、「引き上げ」という大切な時間があります。これは、身にまとった晴れ着や華やかな装いを外し、普段の姿に戻る時間です。この時間は、実は衣装の種類や髪型によって大きく変わります。
和装の場合を考えてみましょう。美しく着付けられた着物、丁寧に結い上げられた髪、そして華やかなかんざしなどの装飾品。これらを外す作業は、想像以上に手間がかかります。着物は幾重にも布を重ねて着付けているため、解くのに時間がかかります。また、かつらを使用している場合は、その取り外しにも時間を要します。さらに、繊細な装飾品を丁寧に外す作業も必要です。そのため、和装の引き上げには、場合によっては一時間ほどかかることもあります。
一方、洋装であるウエディングドレスの場合は、和装に比べると比較的短い時間で済みます。ドレスは着付けよりも構造がシンプルで、装飾品の数も少ないことが多いです。そのため、およそ三十分程度で引き上げが終わることもあります。もちろん、ドレスのデザインや装飾の複雑さによっては、もう少し時間がかかる場合もあります。
この引き上げにかかる時間は、結婚式の全体のスケジュールにも影響します。特に、披露宴後に二次会などを予定している場合は、引き上げの時間をしっかりと考慮に入れておくことが大切です。時間に余裕がないと、慌ただしく準備をすることになり、せっかくの晴れの日を穏やかな気持ちで締めくくることが難しくなってしまいます。
そのため、結婚式の準備段階で、美容師と引き上げにかかる時間について相談し、余裕を持ったスケジュールを立てることが重要です。時間に余裕があれば、ゆっくりと身支度を整え、心身ともにリラックスした状態で次の予定に向かうことができます。また、引き上げ後にも、式場スタッフへのお礼や、忘れ物がないかの確認など、行うべきことがありますので、そのための時間も考慮しておきましょう。スムーズな引き上げは、素敵な一日の締めくくりに欠かせない要素です。
衣装の種類 | 引き上げ時間 | 注意点 |
---|---|---|
和装 | 約1時間 | 着物の着付け、髪型、装飾品の取り外しに時間がかかる |
洋装(ウエディングドレス) | 約30分 | ドレスの構造がシンプルで、装飾品も少ないため、和装に比べて短い時間で済む |
- 引き上げ時間は結婚式のスケジュールに影響するため、余裕を持った計画を立てることが重要
- 美容師と事前に引き上げ時間について相談しておく
- 引き上げ後にも、式場スタッフへのお礼や忘れ物がないかの確認などを行う時間を考慮する
支度との関係
結婚における『仕度』とは、花嫁が式にのぞむために、衣装を着て髪を整え、化粧をする準備のことです。白無垢や色打掛、ウェディングドレスといった特別な衣装を身にまとい、鬘や綿帽子、ベールなどを用いて髪を飾り、紅を引いたり、つけまつげをつけたりと、普段とは違う華やかな化粧を施します。
この仕度は、ただ単に身なりを整える行為ではありません。花嫁がこれから始まる新たな人生への期待と喜びとともに、緊張感を高めていく大切な時間でもあります。介添え人や着付け師、美容師など、周囲の人々の手助けを受けながら、徐々に花嫁としての自覚が芽生え、厳粛な気持ちで式に臨む心の準備を整えていくのです。
一方、『引上げ』とは、式を終えた花嫁が衣装を脱ぎ、普段通りの姿に戻ることを指します。華やかな衣装や装飾品を一つずつ外し、髪型も元に戻していきます。まるで夢のような一日が終わり、現実へと引き戻されるような、少し寂しさも感じる時間かもしれません。しかし、同時に安堵感や達成感も湧き上がってくるでしょう。
仕度と引上げは、結婚式という特別な一日の始まりと終わりを象徴する儀式です。まるで舞台役者が衣装を着て役になりきり、舞台を終えると衣装を脱いで素に戻るように、花嫁も仕度によって非日常へと入り込み、引上げによって日常へと戻っていきます。この二つの儀式は対となるものであり、共に結婚式にとって欠かせない要素と言えるでしょう。仕度によって花嫁は美しく輝き、引上げによって新たな人生へと踏み出すのです。
儀式 | 内容 | 意味 | 感情 |
---|---|---|---|
仕度 | 衣装を着て髪を整え、化粧をする。 | 新たな人生への期待と喜び、緊張感を高める時間。花嫁としての自覚が芽生え、式に臨む心の準備を整える。 | 期待、喜び、緊張感 |
引上げ | 式を終えた花嫁が衣装を脱ぎ、普段通りの姿に戻ること。 | 夢のような一日が終わり、現実へと戻る。結婚式という特別な一日の終わりを象徴する儀式。 | 寂しさ、安堵感、達成感 |