結婚式の華、メインテーブル徹底解説
ウェディングの質問
先生、結婚式のメインテーブルって、新郎新婦が座る席のことですよね?高砂とも言うんですか?
ブライダル研究家
はい、そうです。メインテーブルは新郎新婦が座る席で、高砂とも呼ばれます。披露宴会場のいちばん前に置かれることが多いですね。
ウェディングの質問
なぜ、いちばん前にあるんですか?また、新郎新婦の席の位置は決まっているのですか?
ブライダル研究家
出席者全員から新郎新婦が見えやすいように、会場の一番前に設置されます。新郎新婦の席の位置は決まっており、会場から見て右側に新郎、左側に新婦が座ります。最近は高砂にソファを置いて、ゲストと同じ目線で話すスタイルも増えてきていますよ。
メインテーブルとは。
お祝いのお席で、新郎新婦が座る場所について説明します。この場所は『メインテーブル』や『高砂』と呼ばれています。披露宴やパーティー、二次会などのお祝いの席で、新郎新婦が座る特別な席のことです。メインテーブルは、会場の一番前に、皆さんからよく見えるように置かれます。多くの場合、少し高い台の上に長いテーブルを置いて、会場全体が見渡せるようにします。席の配置は、会場から見て右側に新郎、左側に新婦が座ります。テーブルの前には綺麗なお花が飾られ、後ろには金色の屏風や薄い布が飾られることが多いです。
メインテーブルとは
結婚披露宴の中心となるのが、新郎新婦が座るメインテーブルです。別名「高砂」とも呼ばれています。この呼び名は、日本の伝統芸能である謡曲『高砂』に由来しています。『高砂』は、兵庫県高砂神社の相生の松を題材にした物語で、夫婦の仲睦まじさや長寿を祝う内容です。そのため、夫婦の門出を祝う席であるメインテーブルも縁起を担いで「高砂」と呼ばれるようになりました。
メインテーブルは、披露宴会場全体の雰囲気を大きく左右する重要な場所です。新郎新婦が並んで座り、ゲストに幸せな姿を見せる大切な場所なので、特別な飾り付けが施されます。例えば、色とりどりの花々で華やかに彩ったり、日本の伝統美を感じさせる金屏風を背景に設置したりと、様々な演出が可能です。また、柔らかな布で全体を包み込むことで、温かみのある雰囲気を作り出すこともできます。
メインテーブルの装飾は、新郎新婦の好みに合わせて自由にアレンジできます。例えば、二人の思い出の品を飾ったり、好きな色合いで統一したりすることで、オリジナリティあふれる空間を演出できます。また、季節感を意識した飾り付けも人気です。春の桜、夏のひまわり、秋の紅葉、冬の雪景色など、季節の花や小物を用いることで、より印象的な空間を創り出せます。
メインテーブルは、新郎新婦にとって特別な場所であると同時に、ゲストにとっても注目の中となる場所です。結婚式の象徴とも言えるメインテーブルは、二人の新たな門出を祝福するにふさわしい、華やかで厳かな空間と言えるでしょう。
項目 | 説明 |
---|---|
別名 | 高砂 |
由来 | 謡曲『高砂』(高砂神社の相生の松を題材にした夫婦の仲睦まじさや長寿を祝う物語) |
位置づけ | 結婚披露宴の中心、新郎新婦が座る席、会場全体の雰囲気を左右する重要な場所、結婚式の象徴 |
装飾 |
新郎新婦の好みに合わせて自由にアレンジ可能 |
目的 | 新郎新婦が幸せな姿を見せる、二人の新たな門出を祝福する |
テーブルの配置と位置
披露宴会場におけるテーブルの配置は、お祝いムードを高め、ゲストとの一体感を生み出すために重要な要素です。中でも、新郎新婦が座るメインテーブルは、会場全体の雰囲気を左右する大切な場所と言えるでしょう。
メインテーブルは、多くの場合、会場前面の中央に配置されます。これは、会場のどこにいても新郎新婦の姿が見えやすいようにという配慮からです。会場全体を見渡せる位置にあることで、新郎新婦は全てのゲストに感謝の気持ちを伝えやすくなりますし、ゲストも新郎新婦の姿をしっかりと見ることができ、祝福の気持ちが一層高まります。また、メインテーブルは、通常、少し高い台の上に設置されます。高さを出すことで、会場全体に視線が行き届き、新郎新婦とゲストがお互いをより見やすくなる効果があります。これにより、会場全体に一体感が生まれ、温かい雰囲気で式を進行することができます。
席順にも大切な意味が込められています。メインテーブルは、会場から見て右側に新郎、左側に新婦が座るのが一般的です。これは、古くから日本で大切にされている「左上位」という考え方に基づいています。左を上位とすることで、新婦を立て、敬意を表す意味が込められています。新郎新婦の両脇には、媒酌人や主賓、両家の両親などが座ります。これらの方々は、新郎新婦の人生における大切な人々であり、結婚の証人として、また、今後の二人の人生を支える存在として、新郎新婦を祝福します。
テーブルの配置や位置、席順一つ一つに意味があり、新郎新婦やゲストにとって快適で、かつ祝いの場にふさわしい雰囲気を作り出すために、綿密に計画されています。これらの要素が、忘れられない一日を演出する上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
項目 | 説明 |
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メインテーブルの位置 | 会場前面の中央。少し高い台の上に設置。 |
メインテーブルの位置の理由 | 新郎新婦の姿が見えやすく、感謝の気持ちを伝えやすい。ゲストも新郎新婦の姿をしっかり見ることができ、祝福の気持ちが高まる。一体感が生まれ、温かい雰囲気になる。 |
新郎新婦の席位置 | 会場から見て右側に新郎、左側に新婦(左上位)。 |
両脇の席 | 媒酌人や主賓、両家の両親など。 |
テーブルの装飾
結婚披露宴の中心となるメインテーブル。その装飾は、お二人の門出を祝福する大切な空間を彩る重要な要素です。テーブル装花は、まさに宴の主役とも言える新郎新婦を引き立てる華やかな演出です。季節の花々や、お二人の思い出が詰まったお好きな花々を用いることで、お二人の個性を表現し、記憶に残る一日をさらに特別なものに彩ります。例えば、春の結婚式には桜やチューリップ、夏の結婚式にはひまわりやユリ、秋の結婚式にはコスモスやダリア、冬の結婚式にはポインセチアやクリスマスローズなど、季節感を大切にした装花は、訪れた人々に深い印象を与えます。また、淡いパステルカラーで統一した可愛らしい雰囲気や、深みのある色合いでまとめた落ち着いた雰囲気など、会場全体の雰囲気や、新郎新婦の好みに合わせて、様々なバリエーションを楽しむことができます。
新郎新婦の背側を飾る装飾も、メインテーブルを華やかに彩る上で重要な役割を果たします。日本の伝統的な婚礼の場で用いられる金屏風は、その豪華さで、厳粛で格調高い雰囲気を演出します。金色の輝きは、お二人の晴れ姿をより一層引き立て、祝宴にふさわしい華やかさを添えます。一方、柔らかな布地でできたジョーゼットは、会場全体を優しい雰囲気で包み込み、ロマンチックな印象を与えます。ジョーゼットの色味も、純白やパステルカラーなど、様々なバリエーションがあり、会場の雰囲気や結婚式のテーマに合わせて選ぶことができます。これらの背景装飾は、新郎新婦の後ろ姿に華を添え、写真撮影の際にも美しい背景として、思い出をより鮮やかに彩るでしょう。テーブル装花と背景装飾の組み合わせによって、メインテーブルはさらに魅力的な空間へと生まれ変わり、お二人の特別な日を美しく演出することでしょう。
項目 | 説明 | 例 |
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テーブル装花 | 新郎新婦を引き立てる華やかな演出。個性を表現し、記憶に残る一日を演出。 | |
季節の花々や、お二人の思い出が詰まったお好きな花々を用いる。 | 春:桜、チューリップ 夏:ひまわり、ユリ 秋:コスモス、ダリア 冬:ポインセチア、クリスマスローズ |
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背景装飾 | 新郎新婦の背後を飾り、メインテーブルを華やかに彩る。 | |
会場の雰囲気や結婚式のテーマに合わせて選ぶ。 | 金屏風:豪華さ、厳粛さ、格調高さ ジョーゼット:柔らかさ、ロマンチックな雰囲気 |
高砂の由来と意味
祝宴の席で、新郎新婦が並んで座るメインテーブルは「高砂」と呼ばれています。この呼び名は、日本の伝統芸能である能の演目の一つ「高砂」に由来するものです。「高砂」は世阿弥作と伝えられる能の作品で、祝言性が高く、現在でも結婚式の定番曲として広く親しまれています。
この能の物語は、播磨国の高砂の浦に立ち寄った老夫婦の物語です。二人は実は、高砂の社の神様である住吉明神と、相模国の伊豆三島の社の神様である阿蘇ヶ岳の神の化身でした。老夫婦は尉と姥の姿で現れ、夫婦和合と長寿を象徴する相生の松について語り、天下泰平を寿ぎます。相生の松とは、黒松と赤松のように種類の異なる松が一本の根から生えている松のことで、夫婦が仲良く寄り添って生きる姿を象徴しています。
能「高砂」では、この相生の松をめでる歌が謡われています。「高砂や、この浦舟に帆を上げて、月もろともに出潮(でしお)の波。千秋楽は民を撫(な)で、万歳楽には君も喜び給う。面白や、面白や」この歌は、めでたい情景を歌い上げ、平和な世の中を寿ぐとともに、夫婦円満と長寿への願いが込められています。
このように、夫婦円満や長寿を象徴する「高砂」の物語から、結婚式のメインテーブルを「高砂」と呼ぶようになりました。新郎新婦が並んで座る高砂は、まるで相生の松のように夫婦が一つになることを表し、末永く幸せに暮らせるようにという願いが込められています。古くから伝わる伝統的な呼び名であり、日本の結婚式には欠かせないものとなっています。
項目 | 説明 |
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高砂の由来 | 能の演目「高砂」に由来。祝言性が高く、結婚式の定番曲。 |
能「高砂」の物語 | 播磨の国の高砂の浦に立ち寄った老夫婦(住吉明神と阿蘇ヶ岳の神の化身)が、夫婦和合と長寿を象徴する相生の松について語り、天下泰平を寿ぐ物語。 |
相生の松 | 黒松と赤松のように種類の異なる松が一本の根から生えている松。夫婦が仲良く寄り添って生きる姿を象徴。 |
能「高砂」の歌 | めでたい情景を歌い上げ、平和な世の中を寿ぐとともに、夫婦円満と長寿への願いが込められた歌。 |
結婚式のメインテーブル「高砂」 | 能「高砂」に由来し、夫婦円満や長寿を象徴。新郎新婦が並んで座る高砂は、相生の松のように夫婦が一つになることを表し、末永く幸せに暮らせるようにという願いが込められている。 |
写真撮影のポイント
結婚披露宴の中心となるメインテーブルは、たくさんの写真が撮影される場所です。新郎新婦が並んで座る写真はもちろん、招待客との記念写真やケーキ入刀といった特別な演出の際にも、背景としてメインテーブルが写り込みます。だからこそ、写真写りを良くするために、飾り付けや照明にも気を配りたいものです。
メインテーブルは常に皆の視線が集まる場所です。新郎新婦はそれを忘れずに、笑顔で過ごすことを心がけましょう。自然な表情や仕草を写真に残すことで、結婚式の素晴らしい思い出をより鮮やかに、いつまでも心に残るものにすることができます。
高砂に飾る装花は、会場全体の雰囲気との調和も大切です。華やかさを演出するなら、大ぶりの花や色鮮やかな花材を選ぶと良いでしょう。反対に、落ち着いた雰囲気にしたい場合は、淡い色合いの花やグリーンを多く取り入れるのがおすすめです。また、テーブルクロスやナプキンなどの小物類も、装花との組み合わせを考慮して選ぶことで、統一感のあるコーディネートを実現できます。
照明も写真の仕上がりを大きく左右する要素です。例えば、キャンドルの柔らかな光はロマンチックな雰囲気を演出し、スポットライトは新郎新婦を引き立ててくれます。写真撮影の際に、どのような雰囲気の写真を撮りたいかを事前にカメラマンに伝え、照明についても相談しておきましょう。
プロのカメラマンに撮影を依頼する場合は、希望するポーズや構図を前もって伝えておくことが大切です。例えば、定番のポーズだけでなく、自然な笑顔の瞬間や、ゲストとの交流の様子など、具体的なイメージを共有することで、より満足度の高い写真に仕上がります。また、撮影したい小物や場所などがあれば、それも忘れずに伝えておきましょう。
項目 | 詳細 |
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メインテーブルの重要性 | 結婚披露宴の中心であり、多くの写真が撮影される場所。飾り付けや照明に気を配ることで、写真写りを良くすることができる。 |
新郎新婦の振る舞い | 常に視線が集まる場所であることを意識し、笑顔で過ごすことが大切。自然な表情や仕草を写真に残すことで、結婚式の思い出をより鮮やかに残せる。 |
装花 | 会場全体の雰囲気との調和が大切。華やかさを求めるなら大ぶりの花や色鮮やかな花材、落ち着いた雰囲気なら淡い色合いの花やグリーンを選ぶ。テーブルクロスやナプキンとの組み合わせも重要。 |
照明 | 写真の仕上がりに大きく影響する。キャンドルの光はロマンチックな雰囲気、スポットライトは新郎新婦を引き立てる効果がある。希望する雰囲気をカメラマンに事前に伝える。 |
プロカメラマンへの依頼 | 希望するポーズや構図、撮影したい小物や場所などを事前に伝えておく。自然な笑顔の瞬間やゲストとの交流の様子など、具体的なイメージを共有することで、より満足度の高い写真に仕上がる。 |