ガータートス:結婚式を盛り上げる演出
ウェディングの質問
先生、「ガータートス」って結婚式でよく聞くけど、どういう意味ですか?
ブライダル研究家
いい質問だね。「ガータートス」は、花嫁が脚につけている飾り(ガーター)を、新郎がはずして、独身の男性たちに投げる演出のことだよ。花嫁が投げるブーケトスの男性版と考えればいいよ。
ウェディングの質問
へえ、花嫁さんじゃないんですね。なぜ、新郎が投げるんですか?
ブライダル研究家
昔は、花嫁の服の一部をみんなが奪い合うと幸せになれるという風習があったんだ。それを新郎が守るために、代わりにガーターを投げるようになったと言われているんだよ。ガーターを受け取った男性は、次に結婚できるという言い伝えもあるんだよ。
ガータートスとは。
花嫁がつけている飾り帯を、新郎がスカートの中に手を入れて外し、投げます。それを受け取った独身の男性が次に結婚できるという、欧米の習慣です。花嫁が花束を投げるのと同じように、男性版として、友だち中心の披露宴に合う演出です。
ガータートスの由来
花嫁が身に着ける飾りであるガータートスは、西洋の結婚式における古くからの習慣に由来しています。その起こりは諸説ありますが、中世ヨーロッパの時代にまで遡ると言われています。
当時の結婚式では、参列者が花嫁の衣装の一部を持ち帰ると幸運が訪れると信じられていました。しかし、この風習は次第にエスカレートし、花嫁の衣装を奪い合う騒ぎになることもありました。花嫁の安全を守るため、新郎が自らの手でガータートスを外し、参列者に投げるようになったという説があります。
ガータートスには、花嫁の清らかさの象徴という意味合いもあったようです。ガータートスを受け取った男性は、次に結婚できるという言い伝えも残っています。花嫁のガータートスと、新郎がブーケトスで投げたブーケをキャッチした女性が、次に結婚する幸運に恵まれるという説もあるようです。
時代と共にガータートスを取り巻く意味や役割は変化してきましたが、現代では結婚式を盛り上げる楽しい演出の一つとして親しまれています。新郎が花嫁の足からガータートスを外し、独身の男性に向けて投げるという流れで行われます。ブーケトスと同様に、ガータートスを受け取った男性は次に結婚できるという言い伝えも、今もなお語り継がれています。
ガータートスは、単なる飾りではなく、西洋の結婚式の伝統と歴史を伝える大切な要素となっています。古くから伝わる風習に思いを馳せながら、現代の結婚式においてもその魅力が受け継がれています。
項目 | 内容 |
---|---|
起源 | 中世ヨーロッパ |
初期の風習 | 参列者が花嫁の衣装の一部を持ち帰ると幸運が訪れると信じられていた |
ガータートスの起源(諸説あり) | 花嫁の安全を守るため、新郎がガータートスを外し、参列者に投げるようになった |
意味合い | 花嫁の清らかさの象徴、次に結婚できるという言い伝え |
現代の役割 | 結婚式を盛り上げる楽しい演出 |
現代の風習 | 新郎が花嫁の足からガータートスを外し、独身の男性に投げる |
現代の言い伝え | ガータートスを受け取った男性は次に結婚できる |
ガータートスの方法
花嫁の脚に飾られた、飾り帯であるガーターを取り、未婚の男性客に向けて投げるガータートス。華やかな結婚披露宴を盛り上げるイベントの一つであり、ブーケトスの男性版と言えるでしょう。その具体的な手順をご紹介いたします。
ガータートスは、一般的にブーケトスの後に行われます。新郎新婦が並んで立ち、まず花嫁がブーケを未婚の女性に向けて投げます。ブーケが誰かの手に渡った後、いよいよガータートスの始まりです。
新郎は、花嫁のドレスの裾を持ち上げ、脚に巻かれたガーターを探します。ガーターは通常、太ももの少し上に着けられています。新郎は、片膝を床に付けて花嫁のドレスの中に手を入れる場合もあれば、立ったまま行う場合もあります。
ガーターの位置を確認したら、新郎はゆっくりと丁寧にガーターを外します。かつては口や歯を使って外すこともありましたが、近年では手で外すのが主流です。この時、新郎新婦の表情や仕草に、会場は笑いと祝福のムードに包まれます。
ガーターが外れたら、いよいよ未婚の男性ゲストに向けて投げます。新郎は、野球のピッチャーのように腕を高く上げて、未婚の男性たちが集まる方に向かってガーターを投げます。男性ゲストたちは、我先にとガーターをキャッチしようと手を伸ばし、その様子はまるで運動会のようです。
ガーターをキャッチした男性は、次に結婚するであろう人物と言われています。幸運を手にした男性には、盛大な拍手と祝福が送られます。また、ブーケをキャッチした女性とペアになり、記念写真撮影をすることもあります。まるで次の結婚式を予感させるような、微笑ましい演出と言えるでしょう。
イベント | 説明 |
---|---|
ブーケトス | 新婦が未婚女性ゲストに向けてブーケを投げる。 |
ガータートス | 新郎が花嫁の脚からガーターを外し、未婚男性ゲストに向けて投げる。ブーケトスの後に行われる。 |
ガーターを外す | 新郎は花嫁のドレスの裾を持ち上げ、ガーターを外す。近年は手で外すのが主流。 |
ガーターを投げる | 新郎は未婚男性ゲストに向けてガーターを投げる。 |
ガーターをキャッチ | ガーターをキャッチした男性は次に結婚するであろう人物と言われる。 |
ガータートスを楽しむためのポイント
結婚式の披露宴を盛り上げる演出の一つとして、ガータートスがあります。これは新郎が新婦の脚からガーターベルトを外し、未婚の男性ゲストに向けて投げるというものです。受け取った男性は、次にブーケトスでブーケを受け取った女性とペアになり、祝福を受ける、といった流れで行われます。
しかし、楽しい演出である一方、いくつか注意すべき点があります。まず、花嫁の気持ちを最優先に考えることが大切です。ガーターを外す際には、新郎は花嫁のドレスを必要以上にめくり上げたり、長時間ガーターを探したりするようなことは避け、花嫁のプライバシーに配慮しなければなりません。新婦が恥ずかしがる様子を見せたら、無理強いせず、演出を中止する勇気も必要です。
次に、ガーターを投げる際には、周囲の安全に配慮することも重要です。勢い余ってシャンデリアや照明器具に当てて壊してしまったり、ゲストに当たって怪我をさせてしまうことが無いよう、投げる前に周囲の状況をよく確認し、安全な範囲で投げるようにしましょう。また、ガーターそのものも、先端が尖っていたり、固い飾りがついているものは避けた方が良いでしょう。
ガータートスは、全ての結婚式にふさわしい演出とは言えません。格式高い結婚式や、年配のゲストが多い結婚式では、ガータートスを行わない方が良い場合もあります。新郎新婦は、自分たちの結婚式の雰囲気やゲストの顔ぶれ、両親の考えなどを考慮し、ガータートスを行うかどうかを慎重に判断する必要があります。
もしガータートスを行う場合は、事前に司会者や会場の担当者に相談し、スムーズな流れで進められるよう準備しておくことが大切です。ガータートスの意味や由来、当日の流れなどを説明しておきましょう。また、未婚の男性ゲストの人数を事前に把握しておき、参加者を募る際もスムーズに進められるようにしておくと良いでしょう。
ガータートスのメリット・デメリット | 注意点 |
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メリット:結婚式の披露宴を盛り上げる演出。 デメリット:花嫁のプライバシー、周囲の安全、結婚式の雰囲気との適合性など、注意すべき点が多い。 全ての結婚式にふさわしい演出とは言えない。 |
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ブーケトスとの関係
花嫁がブーケを空高く投げるブーケトス。そして、花婿が花嫁の脚からガーターを外し、未婚の男性に向けて投げるガータートス。この二つの演出は、まるで結婚式における一対の儀式のように、セットで行われることが多くあります。
ブーケトスは、古くから伝わる言い伝えに基づいた演出です。独身の女性たちが、幸せのおすそ分けにあやかろうと、花嫁が投げたブーケを我先にとキャッチしようとします。そのブーケを受け取った女性は、次に結婚する幸運に恵まれると信じられています。まるで、幸せのバトンが花嫁から次の花嫁へと受け継がれるかのような、希望に満ちた光景です。
一方、ガータートスは、ブーケトスの男性版とも言えるでしょう。花婿が、花嫁のドレスの下に隠されたガーターを、時に歯を使って外し、未婚の男性たちに向けて投げます。このガーターを受け取った男性は、ブーケを受け取った女性と同様に、次の花婿候補として幸運が訪れるとされています。ブーケトスと同様に、幸せの予感を抱かせる、わくわくする演出です。
結婚式という晴れの舞台で、ブーケトスとガータートスは、未婚の参列者にとって特別な意味を持つイベントとなっています。単なるゲームとしてだけでなく、二人の門出を祝福する華やかな雰囲気の中で、未来への希望や夢を託す象徴的な行為と言えるでしょう。また、ブーケを受け取った女性と、ガーターを受け取った男性は、一緒に写真撮影をする機会が設けられることもあります。これは、新たな出会いのきっかけとなり、そこから友情や愛情が芽生える可能性も秘めています。このように、ブーケトスとガータートスは、結婚式という特別な日をさらに盛り上げ、参列者全員に笑顔と幸せを届ける、素敵な演出なのです。
演出 | 対象 | 言い伝え/意味 | その他 |
---|---|---|---|
ブーケトス | 未婚女性 | ブーケを受け取った女性は次に結婚する | 幸せのおすそ分け、希望に満ちた光景 |
ガータートス | 未婚男性 | ガーターを受け取った男性は次に結婚する | ブーケトスの男性版、幸せの予感、わくわくする演出 |
最近の動向
近頃は、結婚の祝いの席も、それぞれの好みに合わせて様々になっています。古くから伝わる習慣も、新しい形に姿を変えつつあります。例えば、花嫁の脚に付けた飾り帯を、未婚の男性客に投げる「ガータートス」という風習も、色々なアレンジが見られるようになってきました。
本来は、新郎が花嫁の脚から飾り帯を外し、それを男性客に向けて投げるのですが、最近では、新郎が花嫁の脚に触れることなく、あらかじめ飾り帯を縫いぐるみなどに付けておき、それを投げるというやり方も増えています。花嫁の脚を見せることに抵抗がある方や、もっと気軽に楽しみたいという方に選ばれています。また、飾り帯の代わりに、新郎が自分の靴下を投げる、という斬新な演出をする場合もあります。こうした遊び心を取り入れることで、会場全体が笑顔に包まれることでしょう。
このように、ガータートスは、時代の流れと共に、様々な変化を見せています。新郎新婦それぞれの個性や、二人の希望に合わせて、自由にアレンジできることが魅力です。大切なのは、自分たちらしい祝いの席を作ることです。古くからのやり方を大切にしつつも、自分たちの気持ちを込めた演出を加えることで、より心に残る一日となるでしょう。
結婚の祝いの席は、二人にとってはもちろん、集まってくれた人たちにとっても特別な日です。だからこそ、形式にとらわれすぎず、自分たちらしい方法で、大切な人たちと喜びを分かち合うことが大切です。新しい風習も取り入れながら、心温まる祝いの席を演出してみてはいかがでしょうか。
従来のガータートス | 最近のガータートス |
---|---|
新郎が花嫁の脚から飾り帯を外し、男性客に投げる | 新郎が花嫁の脚に触れることなく、飾り帯を縫いぐるみなどに付けて投げる / 新郎が自分の靴下を投げる |
花嫁の脚を見せることに抵抗がある場合や、気軽に楽しみたい場合に選ばれるアレンジもある | 遊び心を取り入れ、会場全体を笑顔にする演出 |
まとめ
結婚式の結びには、様々な催しがありますが、中でも「ガータートス」は、西洋の伝統的な結婚式を彩る華やかな演出の一つです。花嫁が身に着けるガーターを、新郎が外し、未婚の男性ゲストに向けて投げるという、古くから伝わる風習です。この一見不思議な慣習には、どのような意味が込められているのでしょうか。
その昔、結婚の証である花嫁の衣服の一部を、幸運のお守りとして持ち帰るという習慣がありました。しかし、多くの人が殺到して混乱を招くこともあったため、花嫁の負担を軽減するために、ガーターを投げるようになったと言われています。ガーターを受け取った男性は、次の花婿候補、つまり幸運の持ち主とされ、祝福を受けます。
現代の結婚式では、このガータートスを、ブーケトスと対になる演出として取り入れることが多いです。ブーケを受け取った女性は次の花嫁候補とされ、ガーターを受け取った男性とペアになることで、更なる祝福ムードが会場全体を包み込みます。
しかし、ガータートスは必ずしも行わなければならないものではありません。花嫁が恥ずかしがる場合や、結婚式の雰囲気に合わないと感じる場合は、無理に行う必要はありません。新郎新婦がゲストと共に楽しめることが何よりも大切です。他の演出を取り入れるなど、自分たちに合った方法で結婚式を彩りましょう。
結婚式の準備は、何かと手間がかかりますが、一つ一つの催しに心を込め、自分たちらしい結婚式を創り上げることで、忘れられない一日となるでしょう。ガータートスのような伝統的な演出を取り入れる場合は、その意味や由来を理解し、ゲストと共に楽しめるよう配慮することで、より一層思い出深いものとなるはずです。
項目 | 内容 |
---|---|
ガータートスとは | 西洋の伝統的な結婚式で行われる演出。新郎が花嫁のガーターを外し、未婚の男性ゲストに投げる。 |
由来 | かつては花嫁の衣服の一部を幸運のお守りとして持ち帰る習慣があった。混乱を避けるため、ガーターを投げるように変化。 |
意味 | ガーターを受け取った男性は次の花婿候補、幸運の持ち主とされ、祝福を受ける。 |
現代の結婚式での位置づけ | ブーケトスと対になる演出として行われることが多い。ブーケトスと合わせて、会場全体を祝福ムードで包む。 |
必須性 | 必ずしも行う必要はない。花嫁が恥ずかしがる場合や、結婚式の雰囲気に合わない場合は、他の演出で代用可能。 |
大切なこと | 新郎新婦がゲストと共に楽しめることが大切。自分たちらしい結婚式を創り上げること。 |