結婚式の装花:華やかな空間を彩る花の魔法

結婚式の装花:華やかな空間を彩る花の魔法

ウェディングの質問

先生、「装花」って結婚式でよく聞く言葉だけど、具体的にどういう意味ですか?

ブライダル研究家

いい質問だね。「装花」とは、式場を華やかに飾る花のことだよ。結婚式の雰囲気を作る大切な要素の一つだね。

ウェディングの質問

式場全体を飾る花っていう意味ですか?花嫁さんが持つ花束も含まれるのでしょうか?

ブライダル研究家

そうだよ。式場全体はもちろん、花嫁さんが持つブーケや、胸に付けるコサージュなども「装花」に含まれる場合があるよ。広い意味で、結婚式で使われる花全般を指す言葉と考えてもいいよ。

装花とは。

婚礼と披露宴で使われる花飾りについて。花飾りとは、式場や披露宴会場を彩るために使われる花のこと全般を指します。花嫁が持つ花束や、胸などに付ける花飾りなども含まれる場合があります。

装花の種類

装花の種類

結婚式の彩り、装花は大きく分けて五つの種類に分けられます。一つ目は、式場の雰囲気を大きく左右する会場装花です。教会式であれば祭壇を、人前式であれば誓いの場を、そして披露宴会場の入り口やゲストの席を彩る花々です。厳かな雰囲気や華やかな雰囲気など、式場の雰囲気や結婚式のテーマに合わせて選ばれます。二つ目は、花嫁の美しさを引き立てるブーケです。白いウェディングドレスにはもちろんのこと、カラードレスにも合わせ、花嫁の雰囲気や好みに合わせて、形や色、使う花の種類などを決めます。三つ目は、ゲストテーブルを彩る卓上装花です。ゲスト同士の会話のきっかけになるだけでなく、披露宴会場全体の雰囲気を華やかに演出します。テーブルクロスや食器との組み合わせも大切です。四つ目は、ウェディングケーキをより一層美しく見せるケーキ装花です。ケーキのデザインや大きさに合わせて、花の種類や色、配置などを工夫することで、より華やかな印象を添えます。最後に、感謝の気持ちを伝える贈呈用花束です。両親や恩師など、大切な方々へ感謝の気持ちを込めて贈ります。贈る相手に合わせて花の種類や色合いを選ぶことで、より気持ちが伝わる贈り物になります。これらの装花は、結婚式の大切な要素の一つです。新郎新婦の好みや結婚式のテーマ、会場の雰囲気に合わせて、様々な種類の花や緑、飾り紐などを用いることで、特別な一日をより美しく彩り、思い出深いものにしてくれます

種類 説明 目的
会場装花 教会の祭壇、人前式の誓いの場、披露宴会場の入り口やゲスト席を彩る花 式場の雰囲気作り(厳か、華やかなど)
ブーケ 花嫁が持つ花束 花嫁の美しさを引き立てる、ドレスとの調和
卓上装花 ゲストテーブルに飾られる花 会場全体の雰囲気演出、ゲスト同士の会話のきっかけ
ケーキ装花 ウェディングケーキに飾る花 ケーキをより美しく、華やかに見せる
贈呈用花束 両親や恩師などへ贈る花束 感謝の気持ちの伝達

装花の選び方

装花の選び方

結婚式の雰囲気を彩る大切な要素の一つに、会場を華やかに飾る装花があります。装花を選ぶ際には、いくつかの大切なポイントを押さえることで、より一層思い出深い一日を演出することができます。

まず、結婚式のテーマや会場の雰囲気を考慮することが重要です。例えば、自然に囲まれたガーデン挙式の場合、緑や季節の花々を取り入れた、自然な雰囲気の装花が美しく調和します。一方、ホテルなどの華やかな会場では、豪華なバラやユリなどをふんだんに使った、華麗な装花がより一層会場の雰囲気を引き立てます。

季節感を取り入れることも、装花選びのポイントです。春の挙式には桜やチューリップ、夏の挙式にはひまわりや紫陽花といったように、その季節ならではの美しい花々を選ぶことで、より印象的な空間を演出できます。秋の挙式にはコスモスやダリア、冬の挙式にはポインセチアやクリスマスローズなど、それぞれの季節に合った花々が会場に彩りを添えます。

新郎新婦の好みももちろん大切です。好きな色や花の種類、全体のイメージなど、二人の希望をしっかりと装花業者に伝えることで、理想の装花を実現できます。具体的なイメージ写真やイラストなどを用意しておくと、よりスムーズに打ち合わせを進めることができます。

装花の費用は、一般的に結婚式の総費用の10%程度が目安とされていますが、これはあくまで目安です。装花にこだわりたい場合は予算を増やし、他の部分で費用を抑えるなど、全体のバランスを見ながら調整することが可能です。

装花業者との打ち合わせは、希望を具体的に伝える大切な機会です。飾りたい場所、花の種類、色合い、全体の雰囲気など、細かな点までしっかりと相談することで、イメージ通りの装花で会場を彩り、忘れられない一日を演出することができます。

ポイント 詳細
結婚式のテーマ/会場の雰囲気 ガーデン挙式:自然な雰囲気 (緑、季節の花々)
ホテル:豪華な雰囲気 (バラ、ユリなど)
季節感 春:桜、チューリップ
夏:ひまわり、紫陽花
秋:コスモス、ダリア
冬:ポインセチア、クリスマスローズ
新郎新婦の好み 好きな色、花の種類、全体のイメージを装花業者に伝える
費用 目安:結婚式の総費用の10%程度
全体のバランスを見ながら調整可能
装花業者との打ち合わせ 飾りたい場所、花の種類、色合い、全体の雰囲気など、細かな点まで相談

装花の費用

装花の費用

結婚式に彩りを添える装花は、費用が大きく変わる要素が多いものです。会場の広さや使う花の種類と量、そしてデザインによって金額は様々です。一般的には結婚式の総費用の1割から1割5分くらいが装花の費用とされています。例えば、50名ほどの結婚式であれば、15万円から30万円くらいが相場と言えるでしょう。

装花の費用を決める要素はいくつかあります。まず、会場の規模です。広い会場には多くの花が必要となるため、費用も高くなります。次に、花の種類と量も重要です。使う花の種類によって単価が異なり、量が多いほど費用はかさみます。特に、胡蝶蘭や薔薇など高価な花を多く使うと、費用は高額になるでしょう。さらに、デザインの複雑さも費用の変動要因となります。職人の技術を要する複雑なデザインは、費用が高くなる傾向にあります。

新婦が持つ花束や新郎の胸に飾る花などは、装花とは別に費用がかかることが多いので、事前に確認しておくことが大切です。これらの費用も考慮に入れて、全体の予算を立てましょう。

費用を抑えたい場合は、工夫次第で費用を抑えることが可能です。例えば、旬の花を使うことで費用を抑えることができます。旬のものは流通量が多いため、比較的安価で入手できます。また、葉ものを多く取り入れるのも効果的です。緑を多くすることで、華やかさを保ちつつ費用を抑えることができます。さらに、装花の業者としっかり相談することも大切です。予算を伝え、希望に合った提案をしてもらうことで、納得のいく装花を実現できるでしょう。

項目 詳細
装花の費用相場 結婚式の総費用の10%~15%
例:50名規模の結婚式では15万~30万円
費用を決める要素
  • 会場の規模
  • 花の種類と量
  • デザインの複雑さ
ブーケなど 装花とは別料金であることが多い
費用を抑える工夫
  • 旬の花を使う
  • 葉ものを多く取り入れる
  • 業者としっかり相談する

装花の手配

装花の手配

結婚式を彩る大切な要素の一つ、装花。その手配方法は大きく分けて二つあります。一つは、結婚式場と提携している花屋さんを使う方法です。この方法の最大の利点は、会場の雰囲気を熟知している点にあります。会場の広さや天井の高さ、照明の色味などを考慮した最適な提案を受けられるため、イメージとの相違が少ないでしょう。また、搬入や設置の手間も省け、当日の段取りもスムーズです。

もう一つは、提携外の花屋さんへ依頼する方法です。こちらは、提携業者よりも幅広い選択肢の中から、自分の好みにぴったりの花の種類や色、デザインを選べるというメリットがあります。こだわりの強い方や、特定のイメージを実現したい方におすすめです。ただし、会場によっては持ち込み料が発生する場合や、搬入や設置を自身で手配する必要がある場合もあります。事前に会場側としっかり確認しておきましょう。どちらの方法を選ぶ場合でも、複数の業者から見積もりを取り、価格やサービス内容を比較検討することが大切です。同じような内容でも、業者によって価格が大きく異なる場合もあります。

装花の打ち合わせは、結婚式の約三か月前頃から始めるのが一般的です。季節によって使える花の種類も変わるため、早めに相談することで選択肢が広がります。打ち合わせでは、希望するイメージだけでなく、結婚式のテーマやドレスの色、会場の雰囲気なども伝えましょう。具体的な写真やイラストがあると、よりイメージが伝わりやすいです。装花担当者とじっくり話し合い、納得のいく装花で結婚式当日を迎えられるよう、準備を進めてください。

項目 提携花屋 提携外花屋
メリット 会場の雰囲気に精通、搬入・設置がスムーズ 幅広い選択肢、好みに合わせたデザインが可能
デメリット 選択肢が限定的 持ち込み料発生の可能性、搬入・設置の手配が必要な場合あり
共通事項 複数の業者から見積もりを取る
打ち合わせ時期 結婚式約3か月前

装花と会場装飾

装花と会場装飾

会場全体を彩る装花や装飾は、結婚式の雰囲気を大きく左右する大切な要素です。会場の雰囲気や、新郎新婦が思い描く結婚式のテーマに合わせて、お花の種類や色味、飾りつけの様式を統一することで、より洗練された空間を演出できます。

例えば、自然を感じさせる温かな雰囲気の式場には、緑や白を基調とした草花や木の実などを用いると、会場との調和が生まれます。可愛らしい雰囲気を演出したい場合は、パステルカラーの小さな花々を散りばめて、春の野原のような彩りを加えるのも良いでしょう。一方、華やかで豪華な雰囲気の式場には、赤やピンク、濃い紫など鮮やかな色の花々をふんだんに使い、滝のように流れるようなアレンジメントや、シャンデリアのように上から吊り下げる飾りつけなどを施すと、より一層の華やかさを添えることができます。

装花だけでなく、テーブルクロスや食事の際に使う布、ろうそく立てなどの小物類との組み合わせも大切です。テーブルクロスや布は、装花の色味と合わせて同系色でまとめることで落ち着いた印象に、反対に補色の組み合わせでアクセントを加えると、より洗練された印象になります。ろうそくをテーブルに添えることで、揺らめく炎が温かく、幻想的な雰囲気を醸出し、よりロマンチックな空間を演出できます。

装花と会場装飾を全体的に調和させることで、新郎新婦の個性を反映した、より魅力的で記憶に残る空間を生み出すことができるのです。式場全体の雰囲気、テーブルコーディネート、そして細部にまでこだわった小物選びを通して、夢のような一日を彩りましょう。

要素 内容 効果
会場装花 会場の雰囲気や結婚式のテーマに合わせた花の種類、色味、飾りつけ 洗練された空間演出
自然な雰囲気 緑や白を基調とした草花や木の実 会場との調和
可愛らしい雰囲気 パステルカラーの小さな花々 春の野原のような彩り
華やかで豪華な雰囲気 赤、ピンク、濃い紫などの鮮やかな色の花々、滝状アレンジメント、シャンデリア風飾りつけ 一層の華やかさ
テーブルクロス、布 装花の色味と同系色、または補色の組み合わせ 落ち着いた印象、洗練された印象
ろうそく テーブルに配置 温かく幻想的な雰囲気、ロマンチックな空間
全体調和 装花、会場装飾、小物選び 新郎新婦の個性を反映した魅力的で記憶に残る空間

装花のトレンド

装花のトレンド

結婚式の雰囲気を大きく左右する装花には、時代と共に流行があります。近年は、自然な美しさを大切にする傾向が強まり、飾りすぎない、ありのままの美しさを表現するナチュラルテイストが人気です。緑や白を基調とした装花に、その季節ならではの彩りを添えることで、華やかでありながら落ち着いた雰囲気を作り出すことができます。

また、近年注目されているのが、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを使った装花です。生花とは異なる独特の質感と色合いは、時が止まったような美しさを持ち、古風な趣や上品な雰囲気を演出してくれます。これらの花材は、結婚式後も長く楽しむことができるという利点もあります。

さらに、環境への配慮から、地元で育てられた花を使う「地産地消」の装花も人気を集めています。地元の花を使うことで、輸送にかかるエネルギーを減らし、地域社会への貢献にも繋がります。また、その土地ならではの珍しい花材を取り入れることで、オリジナリティあふれる結婚式を演出することも可能です。

これらの流行を取り入れるだけでなく、二人の思い出の場所にある花や、好きな色、花言葉などを参考に装花を選ぶのも良いでしょう。結婚式のテーマや会場の雰囲気に合わせて、二人らしい装花を選び、特別な一日をさらに彩り豊かに演出しましょう。会場全体のバランス、卓上装花の高さ、ゲストの顔が見えるよう配慮することも大切です。

流行の装花 特徴 メリット
ナチュラルテイスト 緑や白を基調に、季節感を取り入れた、飾りすぎない自然な美しさ 華やかで落ち着いた雰囲気
ドライフラワー・プリザーブドフラワー 独特の質感と色合いで、古風な趣や上品な雰囲気 結婚式後も長く楽しめる
地産地消の装花 地元で育てられた花を使用 環境配慮、地域貢献、オリジナリティ
思い出の花、好きな色・花言葉 二人の思い出や好みに合わせた花 二人らしさを表現