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披露宴

結婚披露宴と中締め:その意味とマナー

結婚披露宴のようなおめでたい席では、宴の終わりに「中締め」という言葉がよく使われます。これは、普通の式典のように「お開き」と宣言して全てを終わらせるのではなく、祝いの場が場所を変えて、さらに続いていくことを意味します。新郎新婦の新しい人生の門出を祝い、二人の幸せがこれからずっと続くようにとの願いが込められた、日本ならではの表現と言えるでしょう。 中締めには、披露宴という大きな節目を明確にする役割があります。これまでのおもてなしに対する感謝の気持ちを伝えるとともに、これから二次会へと向かう参加者の気持ちを自然と盛り上げていく効果も期待できます。披露宴の雰囲気をいったん落ち着かせ、和やかな雰囲気のまま二次会へとつなげる大切な役割を担っているのです。 中締めの挨拶は、新郎新婦と深い関わりのある人物が務めることが一般的です。主賓や会社の上司、恩師などが指名されることが多いでしょう。挨拶の内容は、新郎新婦への祝福と今後の幸せを願う言葉が中心となります。また、列席者へのお礼や、今後の新郎新婦への支援を呼びかける言葉も添えられることがあります。簡潔で分かりやすい言葉で、場を明るく締めくくれるような挨拶が理想的です。 中締めによって、披露宴はめでたい雰囲気のまま幕を閉じ、祝いの気持ちは二次会へと引き継がれていきます。これは、日本の結婚文化における独特の習慣であり、新郎新婦の門出を盛大に祝福する日本の心遣いが表れていると言えるでしょう。