アメリカ式

記事数:(1)

披露宴

定番!アメリカのウエディングケーキ

結婚式に欠かせないものといえば、華やかなウエディングケーキです。このウエディングケーキには、長い歴史と様々な言い伝えが秘められています。その起源は、古代ローマ時代にまで遡るとされています。当時、結婚式では小麦粉で作られたパンが新郎の頭上で割られるという風習がありました。このパンは、豊穣と子孫繁栄の象徴とされており、砕かれたパン屑は参列者に分け与えられ、幸せのお裾分けとされていました。 中世ヨーロッパでは、小さな菓子パンを積み重ねて山のように高く盛り付けたものが登場しました。この菓子の山の上で新郎新婦がキスをすることができれば、子宝に恵まれ、末永く幸せに暮らすことができると信じられていました。この積み重ねられた菓子パンこそ、現代のウエディングケーキの原型といわれています。当時、砂糖は大変高価なものでした。そのため、大きなケーキを作ることは裕福さの象徴でもありました。砂糖をふんだんに使った豪華なケーキは、人々の憧憬の的でした。 時代が進むとともに、菓子パンの積み重ねは大きなケーキへと変化し、様々な装飾が施されるようになりました。現代では、ケーキの大きさや形、味、飾り付けなど、多種多様なウエディングケーキが見られます。新郎新婦の希望に合わせて、世界に一つだけのオリジナルケーキを作ることも可能です。ケーキ入刀は、結婚式の中でも特に印象的な場面の一つです。ふたりが並んでケーキにナイフを入れる姿は、新しい門出を祝う象徴的なシーンとして、多くの人の記憶に残ることでしょう。