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挙式

幸せを呼ぶ六ペンス硬貨:結婚式に潜む素敵な言い伝え

イギリスの結婚式には、古くから伝わる六ペンス硬貨の言い伝えがあります。これは、花嫁が左の靴の中に六ペンス硬貨を入れると、幸せな結婚生活を送ることができるというものです。 この風習は一体いつから始まったのでしょうか。諸説ありますが、その起源はヴィクトリア朝時代に遡ると言われています。当時、人々は様々な迷信を大切にしており、結婚式のような人生の大きな節目に際しては、特に多くの言い伝えがありました。六ペンス硬貨の言い伝えも、そうした迷信の一つとして広まったと考えられます。 では、なぜ六ペンス硬貨なのでしょうか。一つは経済的な安定や繁栄への願いが込められていると言われています。六ペンス硬貨は、かつてイギリスで流通していた通貨で、比較的小さな額の硬貨でした。しかし、結婚式においては、金運だけでなく、様々な幸せを運ぶ縁起物として大切にされてきました。 花嫁の左の靴に硬貨を入れるという行為にも意味があります。左側は心臓に近いとされ、大切なものを守るという意味が込められているのです。また、「左」には魔除けの力があると信じられており、花嫁を災いから守るという意味もあったようです。 花嫁の左の靴にそっと忍ばせた六ペンス硬貨は、新しい人生を歩み始める二人を温かく見守り、末永い幸福へと導くと信じられています。古き良き時代の言い伝えは、現代の結婚式にも受け継がれ、二人の門出を祝福しています。時代が変わっても、幸せを願う気持ちは変わらない証と言えるでしょう。
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幸せを呼ぶ、小さな結婚式のお守り

結婚式は、人生における大きな節目です。新しい生活の始まりを祝う、喜びに満ちた特別な日と言えるでしょう。遠い昔から、結婚式には様々な言い伝えや風習が伝えられてきました。そこには、二人の幸せを願うおまじないも多く含まれています。例えば、日本では折り鶴シャワーやブーケトスなどが広く知られています。色とりどりの折り鶴が舞う様子や、ブーケを受け取ろうと手を伸ばす女性たちの笑顔は、結婚式を華やかに彩る光景です。 しかし、日本だけでなく世界に目を向けると、もっとたくさんの、そして興味深いおまじないが存在します。その一つが、今回ご紹介する「結婚式のねずみ」です。小さなねずみの人形が、一体どのようにして結婚式のおまじないになったのでしょうか?少し不思議に思うかもしれません。 実は、このおまじないはヨーロッパ、特にイギリスで古くから親しまれてきました。ねずみは多産な生き物であることから、子孫繁栄の象徴とされています。結婚式のねずみは、新しい家族の誕生を願い、子宝に恵まれるようにとの祈りを込めて贈られるのです。小さなねずみの人形は、ドレスの裾やブーケに忍ばせるようにして使われます。また、二匹のねずみを向かい合わせにしてリボンで結び、夫婦円満を願うおまじないとしても使われます。 結婚式のねずみは、単なる飾り物ではなく、深い意味を持つ縁起物です。その小さな姿には、未来への希望や家族への愛情が込められています。結婚式のねずみは、目には見えないけれど確かな幸せを運んでくれる、そんな気がしませんか?