
優美で可憐な印象のジゴ袖の魅力
袖の形が羊の脚に似ていることから名付けられた「ジゴ袖」は、肩まわりにふくらみを持たせ、肘から手首にかけて細くなる、独特のシルエットが特徴です。 フランス語で羊の脚を意味する「ジゴ」という言葉が、そのまま袖のデザインの名前になっています。
肩の部分には、ギャザーやタックを寄せることでふんわりとした丸みが表現され、女性らしい柔らかな印象を与えます。 まるで花びらが幾重にも重なったように、肩から肘にかけてのふくらみが優雅な雰囲気を醸し出します。一方で、肘から手首にかけては布地を絞ることで、腕のラインをすっきりと見せる効果があります。このメリハリのあるシルエットが、ジゴ袖の魅力と言えるでしょう。
ジゴ袖のデザインは様々で、肩のふくらみの大きさや袖丈、絞りの位置など、バリエーション豊かです。肩のふくらみが控えめなデザインは、普段使いの服にも取り入れやすく、さりげなく華やかさを演出してくれます。一方、肩のふくらみが大きく強調されたデザインは、パーティーシーンなど、より華やかな装いにぴったりです。また、袖口にフリルやレースをあしらったデザインもあり、よりフェミニンな印象を演出することもできます。
近年では、半袖にジゴ袖の要素を取り入れたデザインも見られます。 袖口を絞らずに、ふんわりとしたまま広がるデザインや、半袖のパフスリーブに細身の袖を組み合わせたデザインなど、様々なアレンジがあります。
ジゴ袖は、ドレスやブラウスなど、様々な服に用いられるデザインです。素材も様々で、柔らかなシフォン素材で仕立てれば軽やかな印象に、光沢のあるサテン素材なら上品で華やかな印象になります。ジゴ袖を取り入れることで、いつものコーディネートに新鮮な風を吹き込んでみてはいかがでしょうか。