チョッキ

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服装

ジレの魅力:重ね着で個性を演出

胴着とも呼ばれる袖なしの上着、それがジレです。フランス語やイタリア語でベストもしくはチョッキを意味するこの服は、今では装飾的な役割を担うことが多いです。 ジレの大きな特徴は、重ね着をすることで胸元をおしゃれに飾る点にあります。格式高い席でドレスの上に着る華やかなものから、普段着として気軽に身につけられるものまで、実に様々な種類があります。生地や模様、ボタンの数や形など、デザインも多種多様で、自分の好みに合わせて選ぶことができます。 ジレの歴史を紐解くと、18世紀のフランス、豪華絢爛なロココ様式の時代にまで遡ります。当時のジレは、上着や半ズボンと同じ絹のような高級な生地を前身頃に使い、後身頃は裏地で仕立てられていました。現代のジレとは少し異なるものの、装飾を重視するという点では共通しています。 現代でもジレは、時代に合わせて形や素材を変えながら、ファッションアイテムとして愛され続けています。ワイシャツに重ねてきちんと感を出すのはもちろんのこと、Tシャツなどのカジュアルな服に合わせることでおしゃれさを演出することもできます。また、ワンピースの上に着れば、全体の印象を引き締める効果もあります。 このように、ジレは様々な着こなしができ、幅広い世代に人気です。一枚持っていれば、普段の服装をぐっと格上げしてくれるでしょう。これからの季節、ジレを一枚取り入れて、おしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。