ドレスデザイン

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服装

結婚式の装い、ビブカラーの魅力

近ごろ、結婚式の服装として目を引くのが、胸当て襟の洋服です。胸当て襟とは、まるでよだれかけのように胸元を覆う、垂れ下がった襟のことで、近ごろ、再び脚光を浴びています。水兵さんの服の襟を前に持ってきて、真ん中で分かれている形を思い浮かべてみてください。この独特の形が、上品さと可愛らしさを併せ持ち、多くの花嫁や結婚式に招かれた人の心を掴んでいます。 胸当て襟は、その形から、顔周りをすっきりと見せてくれる効果があります。丸顔の人には、顔の形をシャープに見せてくれるでしょうし、面長の人には、襟の柔らかなラインが顔立ちを和らげてくれます。さらに、胸当て襟は、鎖骨を美しく見せる効果も期待できます。鎖骨は女性の美しさの一つと言えるでしょう。胸当て襟は、その鎖骨をさりげなく強調し、華奢な印象を与えてくれます。 胸当て襟の洋服を選ぶ際には、素材や色にも注目してみましょう。絹のような光沢のある生地は、結婚式のような華やかな場にぴったりです。綿や麻のような自然な風合いの生地は、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。色は、白や淡い桃色のような明るい色は、花嫁にふさわしい清純な印象を与えます。紺色や深緑のような落ち着いた色は、結婚式に招かれた人にふさわしい上品な印象を与えます。 胸当て襟の洋服は、普段着のワンピースとは一味違う、特別な日の装いを演出してくれます。結婚式の主役である花嫁はもちろんのこと、結婚式に招かれた人も、胸当て襟の洋服で、いつもと違う雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。流行を取り入れつつ、自分らしさを表現できる、素敵な胸当て襟の洋服を見つけて、大切な日をさらに輝かせてください。
ウエディングドレス

花嫁を彩る優美な袖、マンダリンスリーブの魅力

袖の由来を探ると、歴史の奥深さと文化の交流を感じ取ることができます。「マンダリンスリーブ」という耳慣れない名称は、中国・清朝の時代に遡ります。清朝では、皇帝に仕える役人たち、いわゆる官吏のことを「マンダリン」と呼んでいました。彼らは、自らの地位と権威を示すため、特別な衣装を身に付けていました。その衣装の袖が、まさにマンダリンスリーブの起源なのです。 このマンダリンたちが着用していた官服の袖は、独特の形をしていました。肩から肘までは体にぴったりと沿うように細く仕立てられ、活動の邪魔にならないようになっていました。ところが、肘から手首にかけては、まるで花が開くように、あるいは鐘を広げたように、だんだんと広がっていくのです。この優美な袖の広がりは、マンダリンたちの風格と威厳を際立たせるのに効果的でした。 現代においても、この特徴的な袖の形は、ウェディングドレスのデザインとして人気を集めています。歴史ある東洋の伝統を受け継ぎ、西洋のドレスに取り入れられたことで、マンダリンスリーブは東西文化の融合の象徴と言えるでしょう。袖口の広がりは、花嫁の華やかさを演出し、優美な雰囲気を醸し出すのに一役買っています。そして、細身の腕の部分は、花嫁の繊細さを強調する効果も持っています。 このように、マンダリンスリーブは、単なる袖の形というだけでなく、歴史と文化が織り交ぜられた、奥深い意味を持つものなのです。時代を超えて愛され続けるマンダリンスリーブは、これからも多くの花嫁たちを魅了し続けることでしょう。
ウエディングドレス

ボートネックの魅力:上品な装いを演出

洋服の襟の形の一つに、船底襟と呼ばれるものがあります。この名前の由来は、その襟の輪郭にあります。襟ぐりから肩にかけての柔らかな曲線が、小さな船の底を思わせる形をしていることから、船底襟という名前が付けられました。まるで穏やかな水面に浮かぶ小舟のように、ゆったりとした曲線を描いているのが特徴です。船底襟は、横に広く開いた形をしています。この形のおかげで、鎖骨のラインが美しく強調され、上品で洗練された雰囲気を演出します。首を長く、そして華奢に見せる効果もあるため、多くの女性に好まれています。特に、なで肩の人や、首が短いと感じている人にとっては、嬉しい効果と言えるでしょう。鎖骨を綺麗に見せることで、顔周りが明るく華やかになり、全体の印象もぐっと洗練されます。船底襟の服は、様々な素材やデザインで楽しむことができます。例えば、カジュアルな綿のシャツや、上品な絹のブラウス、または華やかなパーティー用のドレスなど、幅広い場面で活躍します。アクセサリーとの相性も抜群です。シンプルなネックレスやペンダントを合わせれば、デコルテをより一層美しく引き立てます。また、華やかなイヤリングやピアスを合わせれば、顔周りをより明るく華やかに演出できます。船底襟の服は、一枚で着ても、ジャケットやカーディガンのインナーとして着ても、その魅力を存分に発揮します。まさに、着回し力抜群のアイテムと言えるでしょう。その独特の形状と、様々な着こなしが楽しめる点が、船底襟の最大の魅力と言えるでしょう。