バラ

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ブーケ

ダーズンローズ:12本のバラに込められた永遠の愛

1ダースのバラ、つまり12本のバラの花束には、愛する人に贈ると幸せになれるという言い伝えがあります。この習慣は、遠い昔、中世ヨーロッパの騎士の時代から始まったとされています。ある騎士が、心に決めた女性に12本のバラを贈り、永遠の愛を誓ったという言い伝えが残っているのです。 12本のバラには、それぞれ特別な意味が込められています。1本目は「感謝」、2本目は「誠実」、3本目は「尊敬」、4本目は「努力」、5本目は「忍耐」、6本目は「友情」、7本目は「情熱」、8本目は「真実」、9本目は「希望」、10本目は「信頼」、11本目は「愛情」、そして12本目は「永遠」を象徴しています。これら12の想いを込めて贈られたバラは、受け取った人の心を深く揺さぶることでしょう。 現代でも、この1ダースのバラの言い伝えは大切に受け継がれています。特に結婚式では、新郎が新婦に12本のバラを贈る演出がよく見られます。新婦はその中から1本を選び、新郎に返します。これは、新婦が新郎の愛を受け入れ、永遠の愛を誓う証となります。また、プロポーズの際にも、1ダースのバラと共に愛の告白をする男性が多くいます。12本のバラは、言葉だけでは伝えきれない深い想いを伝える、特別な贈り物と言えるでしょう。 このように、1ダースのバラは、古くから現代まで、愛の象徴として多くの人々に愛され続けています。12本のバラに込められた深い意味を知ることで、贈る人も贈られる人も、より一層特別な気持ちになるのではないでしょうか。
ウエディングドレス

ドレスに華を添える巻き薔薇の魅力

布を幾重にも折り重ね、薔薇のつぼみから満開の姿までを表現した飾りが、巻き薔薇です。まるで本物の薔薇のように立体的で、花びらの繊細な重なりや、優美な曲線が美しい、手の込んだ装飾品です。 巻き薔薇作りには、様々な布地が用いられます。薄く透けるオーガンジーや、光沢のあるサテン、滑らかなシルクなど、布地の質感によって仕上がりの印象も大きく変わります。針と糸を使って、一枚一枚の花びらを丁寧に形作り、それらを重ね合わせていくことで、複雑で美しい薔薇の形が生まれます。熟練した職人の手によって作られる巻き薔薇は、まるで芸術作品のようです。 巻き薔薇は、主にウェディングドレスやカラードレス、舞台衣装などの装飾として使われます。肩や胸元、スカートの裾、ウエスト部分など、ドレスの様々な場所に配置され、華やかさを添えます。シンプルなドレスに巻き薔薇を付けることで、上品で洗練された印象を与えることができます。また、花嫁の髪飾りとして、ティアラやかんざしに巻き薔薇をあしらうこともあります。 巻き薔薇の色も様々です。純白のドレスには、同じく白い巻き薔薇や、淡いピンク、クリーム色の巻き薔薇がよく合います。また、赤いドレスには深紅の巻き薔薇、青いドレスには紫や青色の巻き薔薇を合わせるなど、ドレスの色味に合わせて巻き薔薇の色を選ぶことで、統一感のある美しい仕上がりになります。 一つ一つ丁寧に作られた巻き薔薇は、ドレスに特別な輝きを与え、見る人を魅了します。それはまるで、特別な日に身に纏う花嫁の美しさをより一層引き立てる魔法のようです。巻き薔薇の繊細な美しさは、いつまでも記憶に残る、特別な一日の思い出を彩るでしょう。