モアレ

記事数:(1)

ウエディングドレス

結婚式のドレス生地:モアレの魅力

布地に現れる波のような模様、それは波紋模様と呼ばれ、洋服の生地などで見かけることがあります。この模様は、フランス語で「波紋」や「干渉縞」を意味する「モアレ」と同じものです。木目模様や水模様といった別名でも呼ばれています。 この波紋模様は、一体どのようにできるのでしょうか?それは、生地を織る糸の密度や角度のわずかな違いが原因です。糸と糸が織り重なることで、光の当たり方や反射の仕方に変化が生じます。この光の変化が、私たちの目には波紋模様として映るのです。 一般的には、生地に波紋模様が現れると、生地の均一性が失われたと判断されます。そのため、製品の品質を落とすものとして、好ましくないものとされる場合が多いです。製品を作る際には、この模様が出ないように注意深く糸の密度や角度を調整する必要があります。 しかし、一方で、この波紋模様を独特の美しい模様として捉える考え方もあります。絹織物などで見られる、まるで水面のような美しい模様は、高度な技術によって意図的に波紋模様を作り出したものです。光の当たり方や見る角度によって、様々な表情を見せる繊細な模様は、見る人の心を惹きつけます。 このように、波紋模様は、生地の欠陥として捉えられることもあれば、美しい模様として高く評価されることもあります。それは、見る人の感じ方や、模様のでき方によって大きく変わるのです。