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結婚式と派遣牧師:知っておきたい基礎知識

結婚の儀式といえば、教会で行われるキリスト教式の荘厳な様子を思い浮かべる方も少なくないでしょう。純白の衣装をまとった花嫁が、父親に付き添われ、祭壇へと続く道をゆっくりと進み、そこで待ち受ける花婿のもとへ歩み寄ります。聖書の言葉が牧師によって読み上げられ、永遠の愛を誓い、指輪を交換し、結婚を証明する書面に署名をする。こうした厳かな儀式が、結婚式の伝統的な流れです。しかし、これらの儀式を執り行う牧師の中には、「派遣牧師」と呼ばれる方々がいることをご存知でしょうか。派遣牧師とは、特定の教会に所属せず、結婚式場やホテルなど、依頼された場所に出向いて式を執り行う牧師のことです。 近年、ホテルや迎賓館、飲食店など、様々な場所で結婚式が行われるようになってきました。それに伴い、派遣牧師への需要も高まっています。なぜなら、教会以外の場所で結婚式を挙げる場合、その場所に常駐している牧師は通常いないからです。そこで、派遣牧師が必要となるのです。派遣牧師は、新郎新婦の希望に沿って式の進行内容を作成し、式を滞りなく進める役割を担います。聖歌隊やオルガン奏者、聖書朗読者など、式に必要な他の要素を手配することもあります。また、キリスト教の教えや結婚式の意義、結婚生活へのアドバイスなど、新郎新婦の相談に乗ることもあります。 派遣牧師は、様々な場所で多くの結婚式に立ち会ってきた経験豊富な方が多いです。そのため、結婚式の進行はもちろんのこと、新郎新婦や参列者の心に響く話術や、場を和ませる雰囲気作りにも長けています。まるで結婚式の専門家と言えるでしょう。式次第の作成から結婚式の進行、そして新郎新婦の心のケアまで、派遣牧師は、結婚という人生の大きな節目を迎える二人を、様々な面から支えてくれる存在と言えるでしょう。派遣牧師の存在は、多様化する結婚式のスタイルの中で、なくてはならないものとなっているのです。