婿入り婚

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結納

御袴料とその意味:結婚における伝統

御袴料とは、婿養子として嫁ぐ際に、花嫁の家から花婿の家へ贈るお金のことです。 昔は花嫁が仕立てる袴そのものを贈っていましたが、今ではお金を渡すのが普通です。文字通りには「袴の費用」という意味ですが、現代では袴の費用だけでなく、新しい生活を始めるにあたって必要な費用の一部と考えられています。 金額の目安としては、結納金全体の1割から3割ほどと言われています。しかし、地域や家のしきたりによって金額は様々です。結納金全体の額や両家の経済状況などを考えて、両家が納得できる金額を決めることが大切です。金額の多寡よりも、感謝の気持ちと、これから始まる二人の人生を祝福する気持ちを込めて贈ることが重要です。 御袴料を渡す時期は、一般的に結納の際です。結納を行う場合は、結納品と一緒に贈ります。結納を行わない場合は、結婚式の1ヶ月前くらいまでに贈るのが良いでしょう。御袴料を贈る際には、のし袋を用います。のし袋の水引は、地域によって異なりますが、一般的には紅白の蝶結びか結び切りの水引を選び、表書きは「御袴料」とします。 御袴料は、単なるお金のやり取りではありません。花嫁の家から花婿の家へ、感謝の気持ちと新しい門出を祝福する気持ちを伝える大切な儀式です。そして、両家の絆を深める大切な役割も担っています。御袴料を通して、両家がより深く結びつき、温かい関係を築いていくことが大切です。