子供

式次第を記した冊子を祭壇まで運ぶ、キリスト教式の結婚式において重要な役割を担う男の子のことを、ページボーイと呼びます。ページボーイの語源は、式次第が書かれたページを持つ少年という意味です。中世ヨーロッパでは、貴族の結婚式で、少年が式次第を書いた紙の束を運び、新郎新婦が宣誓する際にそれを読み上げるという慣習がありました。現在では、聖書を祭壇まで運ぶ役割を担うことが一般的です。新婦に先導されて入場するページボーイの愛らしい姿は、参列者の心を和ませ、式に特別な雰囲気を添えます。 ページボーイを務める男の子は、新郎新婦と特別なつながりのある親族の子どもであることが多く、年齢は一般的に１０歳以下です。結婚式という厳かな場で、重要な役割を任されることで、男の子自身も式に参加しているという喜びと誇りを感じ、思い出深い一日となるでしょう。聖書を運ぶという大役を通して、責任感や達成感を育む機会にもなります。 ページボーイの衣装は、結婚式の雰囲気に合わせて選ばれます。タキシードや燕尾服といった正装から、新郎新婦の希望に合わせてカジュアルな服装まで、様々なスタイルがあります。新婦のウェディングドレスと合わせたデザインや色合いの衣装を選ぶことで、統一感を演出することもできます。ベールガールと並んで歩く場合は、衣装の色やデザインを合わせることで、より可愛らしく、華やかな印象を与えます。ページボーイの衣装は、結婚式の華やかさを一層引き立てる重要な要素の一つと言えるでしょう。また、ページボーイが持つ聖書を飾るためのリボンやカバーなども、式全体の雰囲気に合わせて選ばれます。これらの装飾品は、式に彩りを添えるとともに、ページボーイの可愛らしさをより一層引き立てます。