
結婚式の費用:席料を理解する
結婚の祝宴である披露宴では、招かれた人がそれぞれ心地よく過ごせるように席が用意されます。この席を用意するために必要となる費用が席料と呼ばれています。席料とは、ただ椅子を置くためだけのお金ではなく、テーブルや椅子、テーブルを彩る布、食事を拭う布、料理を盛る皿、ナイフやフォークといった食事に必要な道具一式などを準備するための費用です。つまり、招かれた一人ひとりに、快適に食事を楽しんでもらうための基本的な環境を整えるための費用と言えます。特別な一日を美しく彩る会場の飾りつけや雰囲気作りにも関わる大切な要素です。
席料は、料理や飲み物とは別に請求されるのが一般的です。出席する人の数に応じて費用が決まるため、招く人が多ければ多いほど、席料の総額も大きくなります。大人だけでなく、子供が席を使う場合も、子供分の席料が必要となるのが普通です。席料の金額は、会場の雰囲気やサービスの内容、提供される備品の質などによって変わってきます。格式高いホテルや専門の式場では、上質な布や高級な食器類が使われるため、席料も高くなる傾向があります。反対に、料理店や宿泊施設などでは、比較的飾り気のない準備となるため、席料は抑えられる場合があります。
席料は結婚式の総費用の中でも大きな割合を占めることが多いため、予算を立てる際には、席料がどのくらいになるのかをきちんと把握しておくことが大切です。式場を決める前に、複数の式場の席料を比較検討することで、予算に合った会場選びができます。また、招待客の人数を調整することで、席料の総額を抑えることも可能です。席料についてしっかりと理解し、計画的に準備を進めることで、より良い結婚式を挙げることができるでしょう。