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リングピロー:結婚式の象徴

結婚の儀式の中でも、指輪の交換は格別な重みを持つ神聖な瞬間です。その大切な指輪を優しく支えるのが、指輪を載せるための小さな座布団、指輪枕です。指輪枕は、単なる指輪を置くための物ではなく、結婚の誓いを象徴する大切な品と言えるでしょう。 指輪枕は、主にクッションのような形をしており、その上に指輪を固定するためのリボンや飾りが施されています。滑らかな絹や柔らかなビロードなど、様々な布地で作られ、新郎新婦の好みに合わせて色やデザインを選ぶことができます。真珠やレース、造花などで華やかに飾り付けられたものや、シンプルで上品なデザインのものなど、実に様々です。 指輪が滑り落ちないように留めるリボンや、周囲を彩る装飾は、まるで二人の固い結びつきを表しているかのようです。指輪枕の存在は、指輪交換という儀式の厳粛さを高め、二人の新しい門出を祝福しているかのようです。 小さな座布団である指輪枕には、実は大きな意味が込められています。古くからヨーロッパでは、指輪枕に生まれた赤ちゃんの最初の枕カバーを仕立てると、その子に幸せが訪れるという言い伝えがあります。そのため、結婚式で使った指輪枕を、将来生まれてくる子のために大切に保管しておくという習慣もあります。 このように、指輪枕は単なる実用品ではなく、二人の愛の証であり、未来への希望を象徴する大切な宝物と言えるでしょう。結婚式の思い出と共に、家族の歴史を繋ぐ大切な品として、大切に受け継がれていくことでしょう。
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幸せを呼ぶ六ペンス硬貨:結婚式に潜む素敵な言い伝え

イギリスの結婚式には、古くから伝わる六ペンス硬貨の言い伝えがあります。これは、花嫁が左の靴の中に六ペンス硬貨を入れると、幸せな結婚生活を送ることができるというものです。 この風習は一体いつから始まったのでしょうか。諸説ありますが、その起源はヴィクトリア朝時代に遡ると言われています。当時、人々は様々な迷信を大切にしており、結婚式のような人生の大きな節目に際しては、特に多くの言い伝えがありました。六ペンス硬貨の言い伝えも、そうした迷信の一つとして広まったと考えられます。 では、なぜ六ペンス硬貨なのでしょうか。一つは経済的な安定や繁栄への願いが込められていると言われています。六ペンス硬貨は、かつてイギリスで流通していた通貨で、比較的小さな額の硬貨でした。しかし、結婚式においては、金運だけでなく、様々な幸せを運ぶ縁起物として大切にされてきました。 花嫁の左の靴に硬貨を入れるという行為にも意味があります。左側は心臓に近いとされ、大切なものを守るという意味が込められているのです。また、「左」には魔除けの力があると信じられており、花嫁を災いから守るという意味もあったようです。 花嫁の左の靴にそっと忍ばせた六ペンス硬貨は、新しい人生を歩み始める二人を温かく見守り、末永い幸福へと導くと信じられています。古き良き時代の言い伝えは、現代の結婚式にも受け継がれ、二人の門出を祝福しています。時代が変わっても、幸せを願う気持ちは変わらない証と言えるでしょう。