正式結納

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結納

本格結納:伝統的な結婚の儀式

本格結納は、日本の古くからの習わしに基づいた、結婚の約束を正式なものとする儀式です。正式結納とも呼ばれ、両家の間を取り持つ仲人が重要な役割を担います。仲人は、男性側と女性側の家を何度も行き来し、結納品を届け、両家の意思を確認することで、結婚の約束を確かなものにします。 この儀式は、単なる約束事ではなく、両家の結びつきを強める大切な意味を持っています。昔からの言い伝えや教えを重んじる家柄同士の結婚や、親族との繋がりを大切にする家では、特に本格結納が選ばれることが多いです。正式な手順を踏むことで、結婚への思いをより一層強くし、両家の信頼関係を築き、親族一同が結婚を祝福する場となります。 現代では、時間の都合や費用の面から、儀式を簡略化したり、省略することも増えてきました。しかし、本格結納には、日本の伝統的な結婚の在り方を大切にする人々にとって、今も変わらず特別な意味があります。目に見える形で行われる結納品や、厳かな雰囲気の中で行われる儀式は、結婚する二人にとって忘れ難い思い出となり、新しい門出を祝うのにふさわしいものとなるでしょう。 本格結納は、費用や手間がかかることもありますが、両家の結びつきをより強くし、結婚への決意を新たにする貴重な機会となります。古き良き日本の伝統に触れ、家族の繋がりを大切にすることで、より豊かな結婚生活を送る第一歩となるのではないでしょうか。
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正式結納の基礎知識

正式結納、別名本格結納は、日本の伝統的な結婚儀式のひとつで、両家の固い絆を結び、結婚の意思を公に表明する大切な儀式です。古くから続くしきたりにのっとり、仲人が両家の間を幾度も行き来し、結納品を運び、受け取る側が受納の意思表示をすることで成立します。 正式結納は、非常に丁寧で格式高い手順で行われます。まず、仲人が男性側家族の代理として女性宅を訪問し、結納品と目録を届けます。女性側はこれを受け取り、受納の意思を示す返礼品を仲人に託します。仲人は再び男性側宅へ戻り、女性側からの返礼品を届け、正式に結納が成立します。この一連のやり取りは、両家の間で結婚の約束が正式に交わされたことを意味し、両家の結びつきをより一層強固なものにするのです。 結納品には、ひとつひとつに意味があり、例えば熨斗鮑(のしあわび)は長寿を、昆布は子孫繁栄を、友白髪(ともしらが)は共に白髪になるまで添い遂げることを願う象徴として贈られます。また、お酒や金宝糖なども縁起物として結納品に含まれます。これらの品々を通して、両家は互いに敬意を表し、末永い幸せを願う気持ちを伝えます。 現代では、結婚式の準備などで忙しく、簡略化した結納や、結納を行わない夫婦も増えてきました。しかし、正式結納は、日本の伝統と文化に触れる貴重な機会です。古き良き日本の風習を重んじる方々にとっては、結婚への決意を新たにし、家族の繋がりを深く感じる、忘れ難い儀式となるでしょう。