
ローブモンタント:気品の正装
ローブモンタントとは、昼間の儀式にふさわしい女性の正装の一つです。フランス語で「立った襟」という意味を持つこの装いは、その名の通り、首から肩、背中にかけてを覆う立ち襟が特徴です。胸元や背中を大きく開いたローブデコルテとは異なり、肌の露出が控えめで上品な印象を与えます。
ローブモンタントは、格式が高い場や落ち着いた雰囲気の場にふさわしい装いとされています。結婚式では、新郎新婦の母親や親族など、格調高い服装が求められる人々がよく選んでいます。華やかでありながらも落ち着いた雰囲気は、新郎新婦の晴れの舞台にふさわしい気品を添えてくれます。また、祝賀会や式典など、厳かな雰囲気の場にも適しています。
ローブモンタントの歴史は古く、かつては日中の公的な場や社交界で着用されることが多かったそうです。現代では、結婚式だけでなく、叙勲式典や格式高い午餐会など、特別な日の装いとして選ばれています。時代が変わっても、その気品と格調高さは色あせることなく、多くの人々を魅了し続けています。
ローブモンタントを選ぶ際には、素材や色、合わせる小物にも気を配ることが大切です。素材は、絹や上質な織物など、光沢があり滑らかなものが好まれます。色は、落ち着いた紺色や灰色、上品なベージュなどが人気です。真珠のネックレスやイヤリング、上品な帽子や手袋などを合わせることで、より一層格調高い装いを演出することができます。ローブモンタントは、特別な日の装いにふさわしい、気品と格調高さを兼ね備えた、まさに大人の女性のための正装と言えるでしょう。